課題名 | 生体防御能向上と飼育環境制御による安全・安心なマス類養殖安定生産技術の開発 |
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課題番号 | 2010015501 |
研究機関名 |
(独)水産総合研究センター 全国養鱒振興協会 (地独)北海道立総合研究機構(水産研究本部さけます・内水面水産試験場) 静岡県(水産技術研究所) 栃木県(水産試験場) 日本大学生物資源科学部 |
研究期間 | 2009-2011 |
年度 | 2010 |
摘要 | (1)育成期のニジマスの生体防御能向上に向け、免疫賦活剤3種を混合する短期間・高濃度投与技術を開発した。4種の主要疾病への適用効果が確認され、最終生残率は1回の感染につき平均12~25%向上した。また、流速負荷を与えた0+魚の運動飼育では、摂餌量および増重率の改善や免疫関連遺伝子の発現上昇、体表の粘液細胞密度の減少など健康強化への効果が認められた。(2)現場実態に即した飼育環境改善技術の確立を進めている。育成期の高密度飼育では、高濃度の酸素により生残率が更に13%向上して95%の高生残率となり、所期目標が達成できた。(3)水中細菌叢を指標としたサケ科魚類における体外環境の簡易測定法を確立した。また表皮組織に特異的に誘導される生体防御反応を指標として、抗酸化物質系免疫賦活剤の投与・効果を確認できる体内環境の測定法を構築した。(4)魚病被害率と飼育環境の関係及び魚病発生前後の飼育環境の違いを明らかにした。また、養殖現場での飼育魚の選別・移動時に起こるストレスの生体防御能への影響を明らかにした。(5) |
カテゴリ | 簡易測定 環境制御 |