課題名 | Cm5100 サツマイモエタノール発酵残渣等からの高付加価値素材の抽出利用技術の開発 |
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課題番号 | 2009017317 |
研究機関名 |
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 鹿児島県農業開発総合センター |
研究期間 | 2007-2011 |
年度 | 2009 |
摘要 | (Cm5110)バイオマス用甘しょ塊根の加工残渣及び茎葉の収穫・加工残渣から機能性食品素材、食品添加物、飼料等として有望な成分を利用する技術開発研究を行った。その結果、ラットの急性毒性試験より甘しょ茎葉ポリフェノールのLD50は5.0g/kg/日以上であり、食餌摂取による毒性はないことを明らかにした。高脂血症モデルラットへの茎葉ポリフェノールの給与試験の結果、体重と高脂血症症状の軽減効果を明らかにした。豚への高脂肪食給与試験の結果、正常豚より血清LDL-コレステロール値が10倍以上高い高脂血症モデル豚の作出に成功した。甘しょペプチド精製工程にUF膜処理を加えることでペプチド濃度が向上すること、UF膜処理後のペプチドは血圧を上げる働きがあるアンジオテンシン変換酵素(ACE)の阻害活性が高いことを明らかにした。(Cm5120)カンショ茎葉からポリフェノールやルテインなどの機能性成分を低コストで抽出する技術開発研究を行った。その結果、ポリフェノールの抽出では昨年度までの熱水抽出に代えて加熱処理と弱酸性液抽出を併用することで、回収率が80%以上に向上することを明らかにし、ポリフェノールのグラム当たり生産費試算では、熱水抽出は42.8円であったのに対し、加熱処理および弱酸性抽出では38.1円であり、コスト目標を達成した。ルテインとポリフェノールの同時抽出については、粉末工程における回収率が80%を超える乳化剤を明らかにした。 |
カテゴリ | 加工 かんしょ 機能性成分 高付加価値 コスト 機能性食品 低コスト 豚 |