課題名 | Cm1200 エタノール発酵副産物等の多段階利用による付加価値物質の生産技術の開発 |
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課題番号 | 2009017356 |
研究機関名 |
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 帯広畜産大学 北海道立畜産試験場 |
研究期間 | 2007-2011 |
年度 | 2009 |
摘要 | (Cm1210)エタノール発酵副産物の高付加価値化を図るために、バレイショからのエタノール発酵副産物の機能性オリゴ糖の分析、動物実験による機能性の評価を行なった。高性能アニオン交換クロマトグラフィーによりバレイショ発酵物に含まれるリン酸化オリゴ糖の定性・分析を行った結果、原料バレイショ1g(新鮮重) 当たりリン酸化オリゴ糖が2.0 mg生成することが判明した。バレイショ発酵残渣(PER)添加食を6週間与えたラット試験の結果から、PERにはラットレベルでの脂質代謝改善効果があることが明らかとなった。(Cm1220)エタノール発酵副産物から飼料生産技術を開発するために、乳酸生成糸状菌で発酵した小麦稈サイレージの肉用牛、搾乳牛の生産性に及ぼす影響を調べた。その結果、小麦稈、ビール酵母液、フスマを混合して調製した麦稈サイレージは、乳酸生成糸状菌の添加により乳酸割合が多く、pHが低下した。肉用牛に麦稈サイレージを給与したところ、日増体量、枝肉格付成績には影響はみられず、乳用牛へ麦稈サイレージを給与しても乳成分に影響はみられなかったことより、麦稈サイレージ給与は、肉用牛、搾乳牛のいずれにおいても有効であった。(Cm1230)エタノール発酵副産物から飼料生産技術を開発するために、加圧過熱水蒸気処理した小麦稈の肥育用粗飼料としての有効性を検討するとともに、エタノール蒸留残渣の保存法および飼料特性を明らかにした。未乾燥小麦蒸留粕(乾物率20%)に各種副資材と混合しパウチ法でサイレージ調製した結果、加圧過熱水蒸気処理した小麦稈を混合した場合も含めたいずれの場合においてもサイレージ品質はきわめて良好であった。したがって、未乾燥蒸留粕は密封により生で長期保存が可能であることが結論できた。 |
カテゴリ | 乾燥 機能性 高付加価値 肉牛 乳牛 ばれいしょ |