課題名 | 水稲の病害抵抗性の持続的利用技術の開発 |
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課題番号 | 2011017563 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,病害虫 |
協力分担関係 |
農業生物資源研究所 作物研究所 愛知県農業総合研究所 秋田県立大学 岩手生物工学研究センター 奈良先端科学技術大学院大学 国際農林水産業研究センター |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | 抵抗性候補遺伝子の構造解析及び抵抗性遺伝子等の発現パターンの解析に関しては、a)葉いもち圃場抵抗性遺伝子Pi34の候補遺伝子の一次構造の解析から推定されるタンパク質は機能未知であったが、本候補遺伝子の発現抑制個体(T0)で抵抗性の低下を確認した。b)幼苗を用いた量的抵抗性のアッセイ系を構築して、葉身細胞の感染応答の観察及び関連遺伝子の発現解析を可能とした。c)抵抗性反応の指標として活性酸素の蓄積パターンを解析し、量的抵抗性と真性抵抗性ともに接種後24時間で蓄積を開始することを明らかにした。新規穂いもち抵抗性交配後代の育成及び穂いもち抵抗性関与QTLの解析に関しては、穂いもち抵抗性品種宮崎もち/び系22号交配集団F6個体とそのF7158系統を用いてQTL解析を実施し、比較的作用力の大きいQTLを1個、第11染色体長腕上のマーカーaa11005083の領域に見出した。 いもち病圃場抵抗性の異なるイネ品種間におけるいもち病菌の個体群変動の比較に関しては、Pot2 rep-PCR法による解析から、a)いもち病菌集団の遺伝的多様度の差異と世代経過後の変化は、コシヒカリ及び異なる量的抵抗性遺伝子(Pi34 及びPi21)を保有するイネ品種間においてともに小さいことを示した。b)いもち病菌集団内の主要な遺伝子型の選択係数の平均値から、量的抵抗性導入品種によっていもち病菌が受ける選択圧はコシヒカリの場合と同程度であることを示した。 |
カテゴリ | 病害虫 いもち病 害虫 雑草 水稲 抵抗性 抵抗性遺伝子 抵抗性品種 農薬 病害抵抗性 品種 防除 |