乳房炎等の大規模酪農関連疾病の診断・防除法の開発

課題名 乳房炎等の大規模酪農関連疾病の診断・防除法の開発
課題番号 2011017583
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,寒地酪農衛生
協力分担関係 地独)北海道立総合研究機構根釧農業試験場
北海道大学大学院獣医学研究科
北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター
麻布大学獣医学部獣医学科
(株)東芝
(財)実験動物中央研究所
埼玉県食肉衛生検査センター
都道府県家畜保健衛生所
東京大学大学院農学生命化学研究科
宮崎大学農学部
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 乳房炎等の大規模酪農関連疾病の研究に関しては、a)黄色ブドウ球菌性乾乳期乳房炎では乳汁中に滲出する細胞の大半が顆粒球であり、乳汁中凝集物中に、細胞外トラップ(繊維状・網目状に放出された核DNAとその上に核タンパク質のヒストンが配置される状態)が形成されると同時に、炎症増幅に関与する好中球エラスターゼの乳汁中濃度が増加することからは、細胞外トラップ形成が炎症増幅機構に密接に関連することを示した。b)乳房炎起因菌の迅速・簡便な検出・同定法のため、乳房炎の原因菌である、Staphylococcus属菌、牛由来マイコプラズマ属菌、牛由来真菌及びPrototheca zopffiについて、DNAチップを応用した迅速・簡便な全自動乳房炎検査システムの構築に利用可能な特異的DNA配列を決定した。c)牛由来黄色ブドウ球菌に特有のロイコシジン(孔形成毒素)の一種LukM/LukF’-PVが、牛由来多形核白血球、単球、マクロファージ等に対して高い細胞障害能ならびに膜孔形成能を示すことを明らかにした。d)潜在性乳房炎に対する遺伝子組換え牛顆粒球・マクロファージ刺激因子(rbGM-CSF)投与の治療効果は、乳中体細胞数(SSC)を指標とした場合に約6割の個体で認められた。治療効果があった個体ではCD4+細胞等の免疫担当細胞を動員する機能が優れていること、一方治療効果が認められない個体ではインスリン抵抗性が高まっていることを明らかにした。e)ELISA法による高感度rbGM-CSF検出法を開発し、これを用いて、当該サイトカインの乳腺内投与後の動態を明らかにした。 このほか、近年分離が増加しているSalmonella O4:i:-のパルスフィールド電気泳動及びmulti-locus variable tandem-repeats analysis による解析を実施し、その遺伝子型に関するデータベースを構築した。 牛血管周皮腫(MPC)由来と牛乳頭腫(FP)由来牛パピローマウイルス(BPV)のゲノムを比較したところ、MPC由来のウイルスはFP由来のものと比較してE2遺伝子の3’領域が312 bp長いことを明らかにした。また、牛乳頭腫症から様々な遺伝子型のBPVを効率的に検出するPCR法を開発した。
カテゴリ データベース 抵抗性 乳牛 防除

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