課題名 | 気候区分に対応した安定多収・良品質大豆品種の育成と品質制御技術の開発 |
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課題番号 | 2012020335 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
羽鹿牧太 菊池彰夫 高橋幹 |
協力分担関係 |
農業生物資源研究所・ダイズゲノム育種ユニット 長野県野菜花き試験場 道総研)中央農業試験場 十勝農業試験場 京都大学・大学院農学研究科 農環研 兵庫農技セ 京都農セ・生物資源セ・応用研究部 山形大学農学部 キッコーマン(株) |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | DNAマーカー等を利用した機械化適性の高い安定多収品種の育成に関しては、a)DNAマーカーによるピンポイント改良では、「サチユタカ」に難裂莢性とダイズモザイクウイルス(SMV)抵抗性を導入した「関東123号」や「リュウホウ」にSMV-C・Dレース抵抗性とダイズシストセンチュウ(SCN)レース1抵抗性を導入した「東北173号」等を開発し、品種化に向けた検討を進めた。b)DNAマーカー開発では、ハスモンヨトウ抵抗性遺伝子については、CCW-1及びCCW-2の両側に密接に連鎖するSSRマーカーを明らかにした。青立ち抵抗性については、主要なQTL qGSS1が第12染色体のGMES1506近傍の約630kb内にあることを明らかにした。「ヒュウガ」由来のRpsv1の座乗領域を第7染色体の約190kbまで絞り込んだ。 超多収系統の開発に関しては、a)米国からの導入遺伝資源と日本の基幹品種を交配し育成を進めるとともに、無限伸育型で晩播・無培土栽培適性がある4系統を選抜した。宮城県及び岩手県で評価の高い新品種候補系統「東北164号」及び「東北166号」を開発した。b)第2期で開発した有望系統「東北168号」、「関東112号」、「四国11号」、「九州160号」等は、生産力検定試験、奨励品種決定調査などの結果から検討を継続することとした。 加工適性に寄与する形質に関しては、蒸煮大豆の硬さについてのQTL解析により、複数年次に渡って検出したQTL近傍に関与する遺伝子があることを示した。蒸煮大豆の色調については評価法の再現性を高めるため、水浸漬しないで蒸煮した場合に赤化が安定することを明らかにした。 新規特性を有する系統の開発に関しては、種子貯蔵蛋白質の変異系統の選抜を進めるとともに、高11S蛋白質の「四国4号」が豆腐加工適性に優れることを明らかにした。また、小粒黒ダイズの「関東115号」やリポキシゲナーゼ完全欠失系統の選抜を進めるとともに、7S完全欠失性を「サチユタカ」に導入した系統を開発した。 |
カテゴリ | 遺伝資源 加工適性 機械化 新品種 水田 大豆 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 評価法 品種 輪作 |