課題名 | カンキツのブランド化支援のための栽培情報の高度利用生産技術と園地整備技術の開発 |
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課題番号 | 2012020375 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
根角博久 |
協力分担関係 |
マメトラ四国機器 有限会社エルガ 愛媛県東予地方局産業経済部 知財活用促進ハイウェイ 愛媛果樹研 香川府中果樹研 広島農技セ 山口県農総技セ 広島総技研 山口県柑きつ振興センター |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | 樹体の生体情報を活用したカンキツの高品質安定生産技術の開発に関しては、a)省力的に高品質果実生産を行うための園内道設計を支援するシステムを構築するため、パソコンに取り込んだオルソ画像(航空写真)に園内道の路線中心線をマウスで描画するだけで、中心線座標、道路延長、道路縦断勾配等の算出を可能とする機能を追加した。b)平成23年度に開発したモノレールプロトタイプの操作部の高速化により目標位置での停車位置制御精度を向上した。c)歩行型管理機をベースとした作業道造成機の1次試作と排土板の改良を行い、等高線方向に1~1.4mの作業道を造成できることを確認するとともに、圃場の硬度や水分に対して掘削の適用範囲を拡大するための改良点を抽出した。d)太陽光発電を用いた点滴かん水のための揚水技術について、基本的な設計方法をとりまとめ、コストに影響の大きいポンプとバッテリーの劣化を抑制する管理技術を開発し、実証試験により実用性を確認した。e)アメダスポイントのRCS値(放射冷却強度指標)から、測定点での日平均気温、日最低気温を精度良く推定できることを明らかにした。また、樹園地の代表的な土壌について点滴かん水時の土壌中での水の広がり方をHYDRY-2Dによるシミュレーション手法を示し、実測値と比較して活用できることを確認した。f)早生ウンシュウミカン、「はれひめ」及び早期収穫の「不知火」では、果汁蓄積初期から約2か月間の乾燥による適度な水分ストレス状態の維持により、効果的に高糖度の果実を生産できることを明らかにした。g)早期成園化及び高品質果実生産を達成するために、カンキツ樹体の生育サイクルと気温を目安として、かん水制御と適切な養液施用に関する技術的指針の試案を作成した。h)「せとか」などカンキツ新品種にマルドリ方式を適用する場合の高品質果実率改善目標を、追加費用に応じて算出する方法を示した。 |
カテゴリ | 温州みかん 乾燥 管理技術 コスト 新品種 早期成園化 茶 その他のかんきつ |