土壌生物機能を核とした土壌生産力評価法の開発

課題名 土壌生物機能を核とした土壌生産力評価法の開発
課題番号 2013023054
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 橋本知義
協力分担関係 新潟県
信大院
佐賀県農業試験研究センター
長崎県農林技術開発センター
長野県野菜花き試験場
福島 県会津地域研究所
福島県農業総合センター
酪農学園大学
宮崎県総合農業試験場
農工大
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 作物の生産性と相関を有する微生物指標の探索に関しては、a) 有機態窒素の無機化に関わる微生物性の解明に向けて、有機栽培、慣行栽培及び有機栽培転換中の現地畑圃場における中性メタロプロテアーゼ生産細菌群集のメタゲノム解析(PCR-DGGE解析)を行い、安定した有機栽培圃場に特徴的な群集構造を見出した。b) 福島県で3年間にわたって実施した複数のアスパラガス連作圃場のフザリウム群集構造解析に基づく連作危険度判定法を用い、佐賀県、長崎県、長野県及び北海道の圃場調査を行った。アスパラガスの欠株率や収量に、土壌理化学性を勘案することで、本手法の適用範囲を設定できることを明らかにした。c) ホウレンソウ連作試験土壌の細菌相、糸状菌相は、いずれ も連作回数や夏季の太陽熱処理、ソルゴー栽培によって変化し、その程度は細菌相よりも糸状菌相の方が大きいことを明らかにした。
微生物の機能を利用した太陽熱土壌消毒法等の改良に関しては、a) 焼酎粕濃縮液処理圃場に高温性硝化菌を添加し、太陽熱消毒期間の高 温時期から土壌中の硝酸・亜硝酸態窒素が菌を添加しなかった対照区より増加することを認め、菌添加による硝化促進効果を見出した。b) バチラス属細菌の接種による飼料イネの増収効果を検討するために、抗生物質耐性を利用した接種菌の動態を追跡する圃場試験を実施し 、一部品種では生育中期まで植物体中に接種菌が生残することを確認したが、生育量やモミ重の増加は認められなかった。
c) ダイズの前作となりうる小麦に用いる殺菌剤を混合した培土を用いてダイズのポット試験を行った結果、これらの殺菌剤はダイズの根 粒形成や菌根菌の感染に直接的な悪影響がないことを確認した。
カテゴリ 有機栽培 アスパラガス 大豆 土壌消毒 評価法 品種 ほうれんそう

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