地域資源を活用したバイオマス循環利用システムの開発

課題名 地域資源を活用したバイオマス循環利用システムの開発
課題番号 2013023095
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 柚山義人
小綿寿志
田中章浩
協力分担関係 沖縄畜産研セ
ヤンマー沖縄
アースノート
金武町役場
沖縄県北部農林水産振興センター
沖縄農協
金武有機堆肥センター
NPO科学技術 フォーラム
山岸造園土木
埼玉農総研セ
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 バイオマス利用技術の開発に関しては、a) 適切な改造と整備を行ったディーゼル発電機の燃料としてナタネ油を最低1,250時間利用でき ることを実証した。b) 工業用分離技術の擬似移動層クロマトグラフィーを適用することにより、米ぬか由来の原料油から保湿成分等で活 用される高純度セラミドの高効率な連続製造に成功した。c) 循環式乾燥機、熱交換器、薪ボイラーで構成される薪ボイラー熱源穀物乾燥 機試作機を用い、リンゴせん定枝、オガライト、ブリケット、薪を燃焼させてコムギの乾燥を行えることを実証した。d) 農業集落排水汚 泥の乾燥で豚ぷんを20%添加し発酵させると、水分減少が添加なしの場合に比較して1.7倍促進され253kg/m3となることを明らかにした。 また、年間750t成型物を製造した場合の成型コストは4.8円/kgDMであることを示した。e) 関東地域においてヤナギを生産しチップ化して ボイラー燃料として利用するシステムについて、ヤナギチップの乾物換算生産費(収穫機械費を除く)は、クワ収穫機を用いた場合5.6円/kg、ケーンハーベスターを用いた場合5.3円/kgと推計した。f) 沖縄本島北部の春植えサトウキビ栽培において、化学肥料の窒素成分の7割を家畜ふん尿由来の液肥に置き換えても、糖度を下げることなく、慣行栽培と同等の収量が得られることを明らかにした。g) 7年半運転したメタン発酵槽内を調査し、砂などが原料投入量の約0.2%底部に堆積したこと、リン酸マグネシウムアンモニウムなどの析出したことを 認め、安定的な運転管理のためのプラント設計における注意喚起として取りまとめた。h) 非食用ナタネ油、廃食用油、稲ワラ、果樹せん 定枝、キノコ廃菌床等について、地域レベルでの利用可能性をシミュレーションするための基礎データを収集・整備し、震災被災地(陸前高田市、釜石市)におけるバイオマスエネルギーのポテンシャルを推計した。i) 再生可能エネルギーの利活用に関する国内の情報・動向 を収集し、農家・農村において再生可能エネルギーの供給が可能な作業分野や施設をリストアップした。
地域循環利用システムの設計に関しては、a) 平成25年3月に発行した手引き書「バイオマスタウンの構築と運営」において提示した複数のバイオマス活用推進効果の検証方法について、適用局面を市町村の担当者向けに整理した。b) 平成23年度普及成果情報「メタン発酵消化 液の輸送・散布計画の策定支援モデル」の利用が容易となるように、普及版のソフトウェアの開発及びマニュアルの作成を行った。c) バ イオガスからの高純度メタン製造、稲ワラからのエタノール製造、林地残材を用いた発電について、投入された資源や環境中への排出物質の一覧表であるライフサイクルインベントリデータを作成し、データベース化した。
バイオマス由来再生資源の安全かつ環境保全的な利活用技術の開発に関しては、バイオマス由来の再生資源である堆肥、メタン発酵消化液、炭化物、焼却灰について、文献レビューや聞き取りにより、それらの農地利用におけるリスク要因や課題、その対応策について、主に生産現場向けに情報提供できるよう取りまとめた。メタン発酵消化液については、脱炭酸作用によるpH上昇が糞便汚染菌を減少させることを室内試験で確認した。
カテゴリ 肥料 乾燥 コスト 再生可能エネルギー さとうきび 収穫機 データベース なたね バイオマスエネルギー メタン発酵消化液 輸送 りんご

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