課題名 | 気候区分に対応した用途別高品質・安定多収小麦品種の育成 |
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課題番号 | 2012020333 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
藤田雅也 田引正 中村俊樹 山守誠 高田兼則 |
協力分担関係 |
京都大学 横浜市立大学 道総研北見農業試験場 長野農業試験場 帯広畜産大学 八幡電子工業 日本製粉 森産業株式会社 北海製罐 岡山大学 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | パン用等の有望系統・品種の栽培性と用途別の品質評価に関しては、a)「きたほなみ」並の多収でコムギ縞萎縮病抵抗性である寒地向け硬質系統「北海262号」の品種登録出願を行った。b)多収のめん用コムギ「ふくほのか」に製パン性を向上させるグルテニン遺伝子を導入した温暖地向けパン用系統「中国161号」の品種登録出願を行った。 DNAマーカー等を利用した製パン適性や縞萎縮病抵抗性に優れた系統の選抜状況に関しては、DNAマーカー等により「ミナミノカオリ」に近い遺伝的背景で赤かび病抵抗性と穂発芽抵抗性を有する5系統を選抜した。 新規用途向き品種とその利用技術に関しては、a)でん粉については、甘味種コムギ及びその姉妹系統について、東北から九州までの各地域に適応した4品種・系統を遺伝的背景に持つ系統の特性評価のための圃場栽培を開始する段階まで進めた。b)グルテンについては、6輸入銘柄、海外品種、育成系統を含む300以上の品種・系統の高分子量と低分子量グルテンサブユニットの遺伝子型を調べ、クラブコムギ(普通系コムギの一種で、軟質の白コムギ)と農林品種に新しい遺伝子型を見出した。強力小麦粉を利用した用途開発において、中華麺、米粉とのブレンドでは外麦(外国産コムギ)に対してそれぞれ製めん製と製パン性に優れること、そして、単離グルテンでは市販グルテンや外麦グルテンに対して製パン性に優れることを明らかにした。 このほか、試料粉砕を省いたコムギ原粒灰分の簡易省力測定法の開発、北海道における秋まきコムギの収量構成要素と生育気温の関係解明などの成果があった。 |
カテゴリ | 萎縮病 寒地 小麦 水田 DNAマーカー 抵抗性 品種 輪作 |