水稲収量・品質の変動要因の生理・遺伝学的解明と安定多収素材の開発

課題名 水稲収量・品質の変動要因の生理・遺伝学的解明と安定多収素材の開発
課題番号 2014025509
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 近藤始彦
寺尾富夫
協力分担関係 東京農工大学
ケット科学研究所(株)
富山県農林水産総合技術センター
青翔開智中高
東京大
岩手大
生物研
新潟大
福井県立大
京都大
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 水稲の多収性や高温耐性の機構解明に関しては、
a) 個葉光合成速度や籾数に関わる遺伝子GPS/SPIKEを導入したIR64背景の準同質遺伝子系統(NIL)で総籾数と登熟歩合の増加による収量増(最大34%)を確認した。「タカナリ」を大きく上回る高い個葉光合成速度を有する系統「HP-a」及び「HP-b」は、高い乾物生産性を示したが、一穂籾数の減少により子実収量は向上しなかった。
b) 高温下では胚の肥大が認められ、高温耐性の強い「ふさおとめ」で「コシヒカリ」より胚の肥大程度は小さいこと、また高温耐性の弱い「ヒノヒカリ」では、高温処理により核内倍加程度が低下したが、高温耐性の強い「にこまる」においては、低下は認められないことを明らかにした。
c) 8種のα-アミラーゼ遺伝子及びデンプン合成抑制転写因子RSR1の遺伝子機能欠損変異系統を取得し、コシヒカリへの導入を開始した。また脂質代謝関連遺伝子の欠失変異系統の高温耐性を評価した結果、2種類の二重欠失変異系統において白未熟粒形成の顕著な低下を認めた。
d) イネ体内の多くの器官で最も多量に発現するアクアポリンOsPIP2;1の発現量は、蒸散や気孔コンダクタンスが高い「タカナリ」で「コシヒカリ」の2倍程度多いことを確認した。
カテゴリ 高温耐性 GPS 水田 水稲 多収性 品種 輪作

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