課題名 | 業務・加工野菜の安定供給に向けた夏秋期生産技術の開発 |
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課題番号 | 2014025517 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
山崎篤 |
協力分担関係 |
岩手農研センター県北研 山形県庄内産地研 富山県農技センター園研・農研 弘前大学 岩手県二戸普及センター 富山県広域普及指導センター 山形県庄内産地研究室 岐阜県 鹿児島県 青森野菜研 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | 寒冷地におけるタマネギ等野菜類の新たな作型の開発に関しては、 a) 育苗時の肥効調節型肥料(シグモイド型)の効果は認められなかったが、リニア型の施用により初期生育が促進され、増収効果を確認した。また、過リン酸石灰の育苗時施用にも増収効果を認めた。 b) 遮光資材を展張したパイプハウスでの簡易貯蔵に際し、強制通気乾燥装置や牧草乾燥用透湿防水シートの利用などを試みて貯蔵を行ったが、顕著な効果がないと判断した。「TTA-735」は秋まき用品種としては高い貯蔵性を持つことを明らかにした。 c) タマネギ機械化栽培体系のネックとなっているマルチ用収穫機について、試作機等での作業性を検討し、マルチ下のりん茎を引き抜く抵抗は予想以上に大きく、機械の改良が必要なことを明らかにした。 d) アスパラガスの促成作型では、宮城県名取市の現地水田土壌において、根株養成における湿害回避を目的とする2軸ロータリーによる作畦が根株重の大幅な増加効果を示すことを明らかにした。 露地野菜の干害・湿害回避技術に関しては、 a) ブロッコリーの干害・湿害回避技術について、地下水位制御システム(FOEAS)導入試験圃場において冬まき作型で検証し、降水量が多めであったためFOEASによる灌漑の効果は見られなかったものの、排水の効果を確認した。 b) FOEAS圃場でニンジンの無間引き栽培を試み、播種直後に一時的に地下水位を上昇させることにより、畑地と同等以上の収量を確保した。また新開発の2粒まき播種機を用いた間引き栽培でも高い収量を得ており、新たな技術の可能性を見出した。 c) 東日本大震災被災地である宮城県岩沼市においてキャベツの機械化一貫体系の実証栽培に取り組み、砂地の性質を考慮した施肥技術、セル成型苗の最適な移植深さを提示した。 |
カテゴリ | 肥料 アスパラガス 育苗 FOEAS 乾燥 機械化 キャベツ 業務加工野菜 栽培体系 湿害 収穫機 水田 施肥 たまねぎ にんじん 播種 品種 ブロッコリー 輪作 |