課題名 | 安全・省エネ・好適環境のための低コスト施設設計・環境制御技術の開発 |
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課題番号 | 2014025543 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
奥島里美 |
協力分担関係 |
宮城県農業・園芸総合研究所 宮城県大崎農業改良普及センター 宮城大学 電力中央研究所 千葉県農林総合研究センター 沖縄県農業総合研究センター 日本大学 宇都宮大学 アリゾナ大学 ラトガース大学 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | パイプハウス等の構造設計手法に関しては、平成26年2月の大雪で関東甲信地方を中心に温室・ハウスに大きな被害が発生したため、年度計画を変更して対応し、40件以上の被害現場の調査に基づき、雪の滑落を阻害しない屋根面、斜材による補強、柱基礎のコンクリート補充など、近年の気象変動下における異常な降雪に対応した実践的な対策技術を提示した。 複合環境制御技術に関しては、蓄熱槽の実際の熱損失係数と放熱係数を考慮してヒートポンプシステムを設計した。また、蓄熱槽とヒートポンプを組み合わせた温熱環境制御アルゴリズムを作成し、温暖地では地下水熱源がなくても2つの水槽で暖房負荷分を供給できることを、全国4地点での試算によって示した。 高度環境制御技術については、 a) 軒開放型と棟開放型の両屋根型温室が、丸屋根型温室と比べて屋外と室内の気温差は小さく、室内の気温は外気温近く推移すること、また、室内の気温に対する風速及び風向の影響も小さく、高温抑制効果が安定して高い温室であることを明らかにした。 b) 温風暖房機及びヒ度の分布のむらは小さくなることを明らかにした。 c) 定値気温制御による高圧細霧ートポンプを併用するキュウリの現地実証温室において、暖房機からの送風があっても夜間暖房時に循環扇を稼働することで、室内の平均気温を暖房機器の設定気温に近づけることができ、気温及び相対湿冷房システムを構築し、温室内の農作業・労働改善にも有効であることを実証した。 d) ヒートポンプについては、空気熱源方式は室外機でデフロストが頻繁に起こり、室内機の吹き出し温度が変動したが、地下水・地中熱源方式は安定的に採熱され,室内機の吹き出し温度は約40℃で供給できることを実証した。 |
カテゴリ | 環境制御 きゅうり 高度環境制御技術 施設園芸 省エネ・低コスト化 低コスト ヒートポンプ |