生育開花機構の解明によるキク等の主要花きの効率的計画生産技術の開発

課題名 生育開花機構の解明によるキク等の主要花きの効率的計画生産技術の開発
課題番号 2014025546
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 福田直子
協力分担関係 鹿児島県農総センター
福島県農総センター
岡山県農総センター
和歌山県
山形県
長野県野菜花き試
ジャパンアグリバイオ(株)
三菱樹脂アグリドリーム(株)
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 花成反応に及ぼす光質や日長等の影響の分子機構の解明に関しては、キクタニギクの赤色光受容体をコードするCsPHYB遺伝子の機能抑制体及び恒常的活性型PHY過剰発現体の解析から、CsPHYBがキクの暗期中断を制御する主要な光受容体であることを明らかにした。
高精度開花調節技術の開発に関しては、
a) 主要花き類の開花に及ぼす光質応答の解析・類型化については、キク等31品目の花き類を調査した結果、開花抑制反応は主に赤色光及び黄色光の照射により引き起こされ、開花促進反応は主に赤色光及び黄色光で引き起こされる品目と遠赤色光により引き起こされる品目に大きく分かれることを明らかにした。
b) 高精度開花調節に有効な波長領域の提示については、夏秋小ギク品種の花成抑制に有効な波長域はキクタニギクや秋ギク品種と変わらず赤色領域(600~700nm)であり、赤色領域内ではフィトクロムの吸収極大よりもやや短波長側(600~620nm)で効果が高いことを明らかにした。
c) キクわい化ウイロイドの感染に及ぼす期間・環境条件等の解明については、低温下では移行阻害又は新しい組織における複製の阻害が生じると考えられ、既感染個体でも低温下で新たに発生したシュートには分布しないことを明らかにした。
高品質多収生産技術の開発に関しては、
a) トルコギキョウの花成反応は窒素栄養の影響を受け、とくに、栄養成長期が短日期で開花が遅れがちとなる作型では、窒素施肥レベルを低下させると発蕾が早まり、その効果は電照による長日処理下でも有効であることを明らかにした。
b) NFT水耕栽培12月定植4月開花の作型で分枝数と花蕾数を制限する条件において、発蕾以後の施肥窒素量を全量吸収するレベルの少肥条件としても高品質な切り花が得られることを示した。
カテゴリ きく 栽培技術 施設園芸 水耕栽培 施肥 トルコギキョウ 品種

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