寒冷地の畑・野菜作における省資源・環境保全型生産技術体系の開発

課題名 寒冷地の畑・野菜作における省資源・環境保全型生産技術体系の開発
課題番号 2014025568
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 門田育生
協力分担関係 農環研
山形県最上総合支庁農業技術普及課産地研究室
東京農大
秋田県立大
青森農総研
岩手農研
宮城農・園研
福島農総セ
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 カバークロップや地域の有機質資材の利用、田畑輪換に関しては、
a) ムギ類リビングマルチダイズ栽培の技術マニュアルの増補改訂版を公開した。
b) 篩下くずダイズを緑肥として用いる省化学肥料コムギ栽培体系を4年間継続した所内の試験圃場において、夏に休閑するコムギ慣行栽培跡のダイズと比較して、収量、紫斑粒及び褐斑粒の発生率に違いがないことを明らかにした。
定植前施肥、耐病性台木の利用等の耕種的技術を活用した栽培体系の開発に関しては、
a) ネギ、タマネギ及びリーキについて定植前リン酸苗施用(以下、P苗施用)による化学肥料削減栽培を検討した結果、ネギのP苗施用に供試した4種類の市販リン酸肥料資材は、初期生育を促進し、収量を高める効果があることを明らかにした。現地試験では、10月どりまでは増収効果があることを確認し、タマネギ及びリーキ栽培でも、P苗施用の増収効果を認めた。
b) P苗施用法として、殺虫剤・殺菌剤潅注の際にリン酸資材を混用した場合においても、ネギの初期生育が顕著に促進され、本圃にリン酸無施用としても慣行施肥法と同等以上の収量を確保した。
c) 転炉スラグによる土壌pH矯正は、土壌伝染性のフザリウム病に対して被害軽減効果を有し、細菌病のトマト青枯病についても発生を抑制する効果があることを示した。また、転炉スラグの発病抑制効果は、殺菌性によるものではないことを明らかにした。
d) 遺伝子検査法によるホモプシス根腐病菌のモニタリング結果と潜在的汚染圃場の分布事例から、産地内で陽性圃場が認められた場合、陰性と判断された周辺圃場でも残さ診断等で警戒する必要があることを明らかにした。
e) メロン(品種:「アムス」)の育苗期に有用微生物、pH矯正資材、病害抵抗性誘導剤を組合せて処理すると、個別の処理に比較して、定植後に最も高いつる割病発病軽減効果を示した。また、トマトの育苗期に同様の組合せ処理を行った場合でも、定植後に青枯病に対する発病軽減効果を認めた。
省化学資材・環境保全と生産性を両立させる栽培体系の開発に関しては、 キュウリホモプシス根腐病の総合防除体系については、遺伝子診断結果を用いた広域モニタリングの活用法等を中心とする技術マニュアルの補足版を取りまとめるとともに、行政ニーズ(農食研究推進事業緊急対応)にも対応し、技術普及活動を推進した。
カテゴリ 肥料 土づくり 有機栽培 有機農業 青枯れ病 育苗 きゅうり 栽培技術 栽培体系 施肥 台木 大豆 たまねぎ トマト ねぎ 根腐病 病害抵抗性 品種 防除 メロン モニタリング

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