周年安定供給が可能な高品質のバレイショ品種及びその管理技術の開発

課題名 周年安定供給が可能な高品質のバレイショ品種及びその管理技術の開発
課題番号 2014025607
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 田宮誠司
協力分担関係 カルビーポテト株式会社
道総研中央農試
北海道大学
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 バレイショの長期貯蔵技術に関しては、萌芽抑制技術であるエチレン処理ではポテトチップの色の明るさ(チップカラー)が低下するが、貯蔵前にエチレン作用抑制剤(1-MCP)を処理することにより、明るさの低下程度が、品種や茎葉処理の有無など異なる条件下でも、軽減されることを明らかにした。
油加工適性に優れ生産力が高い品種の育成に関しては、ポテトチップ用の系統「北海104号」は、褐色心腐の発生が見られたことから、廃棄とした。「勝系34号」は、現地試験で「ホッカイコガネ」よりも収量はやや低かったが、フレンチフライ適性が優れることから、「北海109号」として試験を継続することとした。このほか、エチレン処理により長期貯蔵が可能で、チップカラーが優れるポテトチップ用の「北海108号」を開発した。
高度病害虫抵抗性品種の育成に関しては、ジャガイモシストセンチュウの幅広い寄生型に対して抵抗性を示す遺伝子Gro1-4を持つ「Alwara」と「ホッカイコガネ」の交配後代から、Gro1-4を有する交配母本候補10系統選抜するとともに、塊茎褐色輪紋病ウイルスの抵抗性検定を行い、抵抗性を確認した。
でん粉や色素等に特徴のある新規形質系統の開発に関しては、多収でリン含量が高く、離水率が低い従来と異なる特性のでん粉特性を有する「北海105号」を開発した。北海道の優良品種に認定され、1,000haの普及が見込まれることから、平成27年度に品種登録出願することとした。
このほか、生食用品種を長期低温貯蔵することによって糖含量が増加し、増加した糖量は低温から室温に移すことにより減少するが、再び低温に戻すことにより、出庫時の80%程度まで回復できることを明らかにし、品種ごとの出荷時期や、出庫後のハンドリングの参考となる研究成果を得た。
カテゴリ 害虫 加工適性 カラー 管理技術 出荷調整 長期保存・貯蔵 抵抗性 抵抗性検定 抵抗性品種 ばれいしょ 品種

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