課題名 |
モモにおけるウメシロカイガラムシ防除の効率化 1 幼虫の行動様式の解明 |
研究機関名 |
山梨県果樹試験場
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研究分担 |
病害虫科
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研究期間 |
新H26~28 |
年度 |
2014 |
摘要 |
(1) ふ化幼虫の発生時期の把握と予測 場内のモモ、スモモにおいて毛糸と両面テープによるトラップを用いて、ふ化幼虫の発生消長を調査した。毛糸トラップデータより、第1世代幼虫において、50%の個体が誘殺された時点における有効積算温度(発育零点10℃)は、平均気温法では142.3日度、三角法では198.3日度と推定された。ウメシロカイガラムシとクワシロカイガラムシでの誘殺消長の差異は、明確ではなかった。次年度以降は、異なる標高における発生消長と本結果を比較し検証する。モモ栽培施設にカイガラムシの寄生枝を入れたところ、満開~落花時(白鳳)に、ふ化幼虫の発生ピークが観察された。露地栽培モモとは、ふ化幼虫の発生時期の関係が異なることが示唆された。、(2) ふ化幼虫の行動の解明 ふ化開始直後の卵を黒皮カボチャに接種し、実体顕微鏡下で観察したところ、ウメシロカイガラムシ、クワシロカイガラムシともに、接種翌日には大半の幼虫が歩行を停止して、定着している様子が確認された。2日後には糸状のロウ質物の分泌が始まり、3日後には薄い介殻の形成が確認された。 (3) クワシロカイガラムシの県内における分布と生態の差異 県内主要産地におけるサンプリングを実施した。引き続き、同定調査を行い、分布状況を明らかにする。
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カテゴリ |
うめ
かぼちゃ
すもも
防除
もも
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