寒冷地向けのパン・中華めん用小麦品種の育成

課題名 寒冷地向けのパン・中華めん用小麦品種の育成
課題番号 2014026858
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所
宮城県古川農業試験場
福島県
宮城県北部地方振興事務所
研究期間 2014-2018
年度 2014
摘要 パン・中華麺用系統として選抜した「東北233号」の耐雪性は中程度だが、難穂発芽性で縞萎縮病に強く、赤かび病抵抗性は「ゆきちから」の“弱”に対して“中”であった。収量は「ゆきちから」より少ないが容積重が大きく、原麦の外観品質が優れていた。「ゆきちから」と比較して製粉歩留が高く、蛋白含量は同程度かやや多く、エキステンソグラムの伸張抵抗が明らかに大きかった。反面、伸長度は短いが「銀河のちから」より長かった。製パン試験では「ゆきちから」より比容積が大きく、官能評価の点数も高かった。
有望系統「東北229号」は福島県農業総合センター圃場での平成25年度奨励品種決定調査(ドリル播)において、「ゆきちから」と比較したところ、成熟期は同等で、稈長が短く、穂数が多く、収量・容積重・検査等級・蛋白含量は同程度であった。また、宮城県古川農業試験場で平成25年度の栽培試験において、播種時期は早いほど、播種量は多いほど茎数が多く多収となったが、収量が高い区は小粒になる傾向であった。追肥量については、減数分裂期と穂揃い期の合計窒素施肥量が10kg/10a以下だと、収量や子実蛋白質含有率が低下する傾向であった。赤かび病抵抗性については、対照の「ゆきちから」より強く優り、めん用基幹品種の「シラネコムギ」よりはやや劣る。
カテゴリ 萎縮病 小麦 施肥 抵抗性 播種 品種

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