課題名 | 野菜におけるゲノム情報基盤の構築と利用技術の開発 |
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課題番号 | 2015027808 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
かずさDNA研 東大 三重大 名古屋大学 理化学研究所 横浜市立大学 生物研 三重県農業研究所 岡山県農林水産セン ター 岐阜県農業技術センター |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 汎用的なトマト及びナスのDNAマーカーセットの開発に関しては、_x000D_ a) 2つの独立したゲノミックセレクション(GS)試行実験のためのトマト384 SNPマーカーセット2組が、ゲノム全体をまんべんなく網羅すること、及びGSの実施に十分な形質推定精度を提供することを確認した。_x000D_ b) ナスの902個のSNPマーカー情報がコアコレクションの形質データを用いたゲノムワイド関連解析(GWAS)に十分なゲノム網羅性を 持つことを明らかにした。_x000D_ c) トマト日欧交雑RILsの相互交雑後代R2F1世代において、構築したGSモデルに基づく糖度や収量性の改良効果を形質値の実測値に基 づいて確認した。_x000D_ d) 国内トマトF1品種群及びその品種間交雑集団を用いて、GSモデルによる形質値予測の有効性を実証した。_x000D_ 結果性等重要形質の遺伝解析と制御遺伝子の単離に関しては、_x000D_ a) ナス単為結果性の主要遺伝子座Cop8.1に座乗する候補遺伝子のRNAi遺伝子組換え体を作出し、原因変異候補を3つに絞り込んだ。補助的遺伝子座Cop3.1については、候補領域を1.1Mbpに絞り込み、数百kbごとに設定したマーカー座の遺伝子型を分離集団において確定した。_x000D_ b) トマト単為結果性pat-2遺伝子にエピトープを結合したコンストラクトを作成し、遺伝子組換え体を作出した。_x000D_ 結果性等重要形質の機能解明に関しては、_x000D_ a) トマトのオーキシン生合成酵素遺伝子であるSlTAR2の発現抑制形質転換体の解析により、SlTAR2がトマト受粉後の内生インドール-3-酢酸(IAA)の増加に関与していることと、受粉後の内生IAAの増加が果実形成に必要な植物ホルモン類の調節に関与していることを明らかにした。_x000D_ b) チトクロームP450発現制御形質転換植物及び酵母の解析により、チトクロームP450が果実肥大に関わる脂肪酸類の組成の変動に関 与することと、P450によるシグナル物質はナス科果菜類の果実形成に共通のものであることを明らかにした。_x000D_ _x000D_ |
カテゴリ | 施設園芸 受粉 単為結果 DNAマーカー トマト なす 品種 |