課題名 | 農作業安全、環境負荷低減に資する農業機械・装置の開発及び評価・試験方法の高度化 |
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研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 革新工学センター 安全工学研究領域 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 革新工学センター 安全検査部 |
協力分担関係 |
民間(10) 栃木県農業機械士協議会 社団・財団法人等(8) JA全農 地方公共団体(21) 奈良県農業研究開発センター 長崎県農林技術開発センター 鹿児島県農業開発総合センター (独)労働安全衛生総合研究所 秋田県立大学 |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2020 |
摘要 | 農業用ドローンの防除性能評価の標準化については、模擬作物を設置したポットを用いた移動可能な装置による試験方法を開発し、気象条件が散布液の付着及び薬剤の目的外飛散(ドリフト)に与える影響を複数の供試機により、測定することで、風速及び温度のドリフトへの影響を明らかにした。この成果に基づき、気象条件を考慮したドリフト試験の実施方法をマニュアル化した。 事故データベースの拡充については、連携した道県での事故調査を行い、事故データの蓄積を図るとともに、既往事故事例の追加調査を行い、データベースの量的・質的な拡充を行った。開発した事故事例検索システムでの収集事例及び対話型研修の現地実証事例の分析により、 農作業事故の未然防止に寄与した知見・行動事例の収集・分析を行ったところ、過去の経験や情報から未然防止行動を行っている傾向が見出されたことから、事故の未然防止に向けた情 報発信及び情報共有の重要性を明らかにした。このほか、ウェブ公開した「農作業事故事例検索システム」が 2020 年農業技術 10 大ニュースに選定された。 歩行用トラクターの後退時挟まれにおいて、ハンドルに生じる負荷の時間的推移を明らかにし、安全技術の要件を見出すとともに、それを満たすための機構を開発した。また、それによる負荷軽減の効果を確認した。 乗用型トラクター用安全キャブ・フレームの試験を行う機関が備える要件を定めた国際規格(ISO/IEC17025:2017)の認定を国内で初めて取得し、評価試験手法へ反映させた。ロボット農機等の評価試験方法の開発では、新たに実用化されたロボット田植機の安全性評価方法及び基準を開発して実用化するとともに、ロボット農機の安全装置に対する逆光及び電波障害の影響を評価する手法を開発した。 |
カテゴリ | 環境負荷低減 データベース ドローン 防除 薬剤 ロボット |