課題名 | 家畜重要疾病の疫学解析及び監視技術の高度化等による動物疾病対策技術の確立 |
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研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生部門 ウイルス・疫学研究領域 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生部門 越境性感染症研究領域 |
協力分担関係 |
沖縄県八重山家畜保健衛生所 岐阜大学 日本獣医生命科学大学 酪農学園大学 鹿児島大学 北海道大学 宇都宮大学 広島大学 メルボルン大学(オーストラリア) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2020 |
摘要 | 令和3年度以降の国の新たなサーベイランス制度に対応するため、クラウドを利用した家畜疾病データベースシステムを開発した。豚熱ウイルス国内分離株の全ゲノムを解析して豚熱ウイルスの国内侵入時期や感染経路を推定するとともに、野生イノシシの感染状況を分析し、国の防疫対策の検討に貢献した。家畜個体識別全国データベースの汎用データ化については、国内飼養牛の移動パターンを反映した移動行列を作成した。その他、高病原性鳥インフルエンザへの緊急対応として、国の現地調査に参加して疫学情報を分析し、報告書の作成や検討会に参加するなど行政施策を支援した。 新規アルボウイルスであるシャモンダウイルスの牛胎子への感染実験を行い野外例と同様な牛異常産の再現に世界で始めて成功した。牛胎子神経細胞を用いて 5 種のオルソブニャウイルスの増殖性を確認した。媒介ヌカカの分子生物学的分類法の整備として国内で採集された媒介昆虫であるヌカカ 43 種の DNA バーコーディング領域の配列を決定し、また、遺伝子検査法により八重山で採集された 7 種類のヌカカの吸血源を明らかにした。パリアムウイルス群を検出するリアルタイム PCR 法について検出限界を明らかにし、野外材料により有用性を検証した。ヌカカから分離した 2 株のウイルスの全ゲノム解析を行い、チベットオルビウイルスの新規の血清型3と4であることを明らかにした。また、沖縄県において新規のオルビウイルスを発見した。国内で分離された流行性出血病ウイルス計 10 株の塩基配列を決定して病原性株と非病原性株のアミノ酸配列の差異を見出し、また組換えウイルス作製の準備を行った。3 種のヌカカの卵を破砕して培養し、各ヌカカ細胞の接着細胞の安定的な継代培養に向けた培養条件の検討を行った。 |
カテゴリ | データベース 豚 |