課題名 |
農産物の貯蔵物質蓄積オルガネラの構造と機能 |
課題番号 |
1992003704 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
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研究分担 |
素材利用・蛋白素材研
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研究期間 |
新H03~H06 |
年度 |
1992 |
摘要 |
本研究では、子実や種子の生理的変化にともなう貯蔵物質蓄積オルガネラの生化学的、構造的変化について検討する。本年度はADP特異的ショ糖分解酵素の植物における分布を検討した。ADP特異的ショ糖合成酵素はADPを特異的なグルコース受容体とする酵素として最近発見され、高等植物におけるショ糖分解ならびにショ糖ーデンプン転換の鍵を握るものと考えられる。植物材料としては、(a)C3単子葉(イネ、オオムギ、コムギ)(b)C3双子葉(ダイズ、エンドウ、ハツカダイコン、カボチャ、ジャガイモ)(c)C4単子葉(トウモロコシ、ソルガム)(d)CAM(ベンケイソウ、カランコエ)の各緑化ならびに黄化植物の本葉・子葉・葉鞘・下胚軸・根・乾燥種子、登熟種子等を用い、ADPおよびUDP特異的ショ糖合成酵素、インベルターゼの活性を測定し、タンパク質当たりの比活性を求めた。その結果、ADP特異的ショ糖合成酵素が、1)植物種に広範に分布すること、2)UDP特異的ショ糖合成酵素に比べて高い比活性をもつこと、3)種子・葉組織に比べて根・茎組織で比活性が高いことなどが明らかとなった。これらの知見は、ADP特異的ショ糖合成酵素がショ糖ーデンプン転換に関与するという仮説を支持するものであった。
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カテゴリ |
大麦
加工
かぼちゃ
カランコエ
乾燥
ソルガム
だいこん
大豆
とうもろこし
ばれいしょ
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