食品素材由来のがん抑制機能成分の検索と特性解明(8)

課題名 食品素材由来のがん抑制機能成分の検索と特性解明(8)
課題番号 8
研究機関名 食品総合研究所
研究分担 食品機能・(上席)
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 本研究は食品素材としておもに食肉および臓器類を取り上げ、がん抑制という面からこれら食品素材の機能性解明を行うことを目的とした。10-12年度の第3期は、化学物質(変異原)による細胞のDNA傷害に対する、食肉およ臓器類の抑制機能について検討した。試料は食肉(牛肉、豚肉、馬肉)、牛臓器(心臓、肝臓、腎臓)、豚臓器(心臓、肝臓、胃、腎臓、脾臓)の水抽出物を凍結乾燥したものを用いた。細胞はヒト由来HL60、DNA傷害剤はニトロソグアニジン(MNNG)とNOを用い、1)併存効果;細胞を試料、DNA傷害剤とともに培養、2)前処理効果;細胞を試料とともに培養後、傷害剤を含む培地に交換し、さらに培養、3)後処理効果;細胞を傷害剤とともに培養後、試料を含む培地に交換し、さらに培養、について調べた。MNNGを用いた場合、食肉では効果が弱かったが、臓器類では1)併存では、どの臓器にもDNA傷害抑制効果が認められ、豚肝臓、豚胃で活性が強かった。2)前処理では、豚肝臓、牛肝臓、豚胃に抑制効果が認められ、特に豚肝臓ではDNA傷害がおよそ半分に抑制された。3)後処理では、豚肝臓、豚胃に効果が認められた。DNA傷害剤としてNOを用いた場合もMNNGとよく似た傾向を示したが、後処理の牛肝臓では効果が認められなかった。今後、活性成分の性質を解明するとともに実験小動物を用いてin vivo での効果を調べたい。
カテゴリ 乾燥 機能性 肉牛

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