課題名 | 北太平洋における気候変動の水域生態系への影響の把握 |
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課題番号 | 2004005660 |
研究機関名 |
水産総合研究センター |
研究分担 |
水産総合研究センター 中央水産研究所 海洋生産部 上席研究官 水産総合研究センター 東北区水産研究所 混合域海洋環境部 海洋動態研究室 水産総合研究センター 西海区水産研究所 東シナ海海洋環境部 生物環境研究室 水産総合研究センター 中央水産研究所 海洋生産部 低次生産研究室 水産総合研究センター 養殖研究所 生産システム部 増養殖システム研究グループ 水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所 生産環境部 藻場・干潟環境研究室 水産総合研究センター 西海区水産研究所 石垣支所 沿岸資源研究室 |
協力分担関係 |
北大・環境研 東京大学大学院 |
研究期間 | 継続2001~2005 |
年度 | 2004 |
摘要 | ・東経138度線の観測を5、7、11、1月に実施し、黒潮海域の生態系の季節変動を解析し、植物プランプトンの分布の季節変動を明らかにした。・黒潮続流域の冬季調査を1~3月に実施し、混合層前線におけるクロロフィル分布を明らかにするなど、海洋構造の詳細を明らかにした。・親潮・混合域ではモニタリング観測を4、5、7、10、1、3月(7、3月は2航海)に実施し、既往データも含めて季節変動特性の解明に取り組んだ結果、近年の水温変動と低次生態系の変動の実態を把握した。・プランクトンの種組成・生物量、成熟状態の情報等をモニタリング観測等から取得・整理し、再生産過程に検討を加えNEMUROモデルの改良を行い、地球温暖化がプランクトン等に与える影響の予測技術開発への取り組みを推進した。・サンマ等の仔稚魚の餌料生物群の解明によりモデルにおけるコンパートメントを明らかにし、資源量の変動を表現できるモデルの開発に取り組んだ。・藻場の群落組成と分布範囲を調査し、IPCCシナリオ、気象庁シナリオおよび独自シナリオによる水温上昇に対する主要海藻類10種の分布変動を予測した。また、平成15年度に開発した藻場衰退予測モデルを現場に適用し、藻場消失事例を実証するなど、温暖化の影響評価に着手した。・北太平洋亜熱帯海域での炭酸系物質の輸送に果たす中層水の役割についての格付に係る知見、技術の取りまとめに着手し、水塊分布、炭酸系物質や動植物プランクトンの分布と量の高精度観測をもとに、炭酸系物質の輸送に果たす中層水の役割を把握した。・亜寒帯から亜熱帯水域における温暖化が水域生態系へ与える影響評価に着手し、環境省長期データベースから貝類の出現変動データを抽出・解析した。 |
カテゴリ | 亜熱帯 季節変動 データベース モニタリング 輸送 |