b.省力・機械化適性、加工適性、病害虫抵抗性を有する食品用大豆品種の育成と品質安定化技術の開発

課題名 b.省力・機械化適性、加工適性、病害虫抵抗性を有する食品用大豆品種の育成と品質安定化技術の開発
課題番号 2006008462
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所究所 大豆育種研究チーム
協力分担関係 岩手大学
北海道大学
千葉大学
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 (1)豆腐、納豆、煮豆、味噌等に向き、耐倒伏性や難裂莢性等の機械化適性の高い品種育成のため交配、選抜を行い、豆腐用として9系統、納豆用として1系統を新配付系統として開発した。(2)「タチナガハ」と耐倒伏性および収量が同程度で、豆乳加工適性に優れ、主要なアレルゲンタンパクの一つであるβ-コングリシニンのうち、αおよびα’サブユニットを欠失した「関東103号」を「なごみまる」として品種登録出願した。(3)寒冷地向けの納豆用品種として、「コスズ」と収量および品質は同程度であるが、早熟、短茎で耐倒伏性に優れ、ダイズモザイクウイルスに抵抗性のある極小粒系統「東北146号」を新品種候補系統として育成した。(4)大豆の豆腐加工適性を少量の原料で評価するため、10gの大豆種子から加熱絞り法で豆乳を調製し、直径1cm強の物性測定用試験片を3片切り出せる豆腐を作製することに成功した。(5)豆腐の固さ・食感に関しては、凝固剤である塩化マグネシウムを豆乳に添加したときの脂質やタンパク質の凝集が11S/7S比の高い品種で顕著であり、11S成分の欠失した品種では緩慢であること、加熱搾りで特異的に認められる豆乳粘度の上昇程度を生搾り法での豆乳粘度から予測できることを明らかにした。(6)地域ニーズに対応した大豆品種の育成に向け、子実中のイソフラボンの含有量と組成の変異を解析し、含量は「タマホマレ」「四国5号」で高く、組成は「アキシロメ」でダイゼイン骨格型比率がやや高く、「久万大豆」でゲニステイン骨格型比率が非常に高いことを見いだした。(7)ダイズモザイクウイルス抵抗性について、AとBレースへの抵抗性遺伝子、CとDレースへの抵抗性遺伝子はそれぞれ非常に強く連鎖していること、これらの遺伝子近傍のマーカーによる選抜が有効であることを明らかにした。(8)褐斑粒の発生にはダイズモザイクウイルスだけでなく、インゲンマメ南部モザイクウイルス、ラッカセイわい化ウイルスが関与していることを見いだした。また、ハスモンヨトウ抵抗性に関わるQTL(CCW-1およびCCW-2)が実際に効果をもち、それらに座乗する抵抗性遺伝子には相互作用がなかった。
カテゴリ 害虫 加工適性 機械化 新品種 水田 大豆 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種 輪作 わい化

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