b.草地生態系の持つ多面的機能の解明

課題名 b.草地生態系の持つ多面的機能の解明
課題番号 2006008587
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 草地多面的機能研究チーム
協力分担関係 北海道大学
山形大学
東京大学
茨城大学
大阪府立大
広島大学
高知大学
宮崎大学
九州大学
琉球大学
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 (1)確率過程を入れたモデルを用いて放棄されたススキ草地の植生遷移の推定を行い、放棄前のススキの優占率65%が38年間で18%に減少し、モミジイチゴやタニウツギなどの木本植生に移行する確率が高いことを明らかにした。また気候によって植生遷移の速度が異なることが予測された。(2)草地の生物多様性保全機能について、草地の有用昆虫である糞虫による評価では、中山間地域の公共牧場で多様性保全機能が高いことを明らかにした。チョウのレッドデータ(絶滅危惧情報)や生態情報の分析に基づき、生息分布面積が狭く単食性である草地性のチョウの絶滅リスクが高く、保全目標とすべきことを明らかにした。植物においても中国地方のレッドデータや地理情報を分析し、他の土地利用に比べ草地において絶滅危惧種の密度が高いことを明らかにした。(3)草地の温室効果ガス吸収機能について、草地への堆肥の施用は一時的にCO2排出量を増加させるが、化学肥料施用に比べて年間2.1~0.5t/h草地への炭素固定量を増加させることを確認した。草地更新は、草地更新しない対照草地に比べ約2倍の亜酸化窒素が排出され、草地更新の影響の重要性を明らかにした。また草地の降雨の流出特性として、放牧したシバ草地は人工草地に比較して、降雨のピーク時の流出率が大きいこと等を明らかにした。
カテゴリ 肥料 いちご 中山間地域

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる