課題名 | オ IT、ロボット技術等を活用した革新的な農業機械・装置等の開発 |
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課題番号 | 2006008598 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター 基礎技術研究部 農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター 園芸工学研究部 農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター 特別研究チーム(ロボット) 農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター 生産システム研究部 農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター 畜産工学研究部 |
協力分担関係 |
井関農機(株) (有)東製作所 (株)パスコ ヤンマー農機(株) 静岡製機(株) 富士重工業(株) (株)荏原製作所 (株)AAIジャパン エスアイ精工(株) (株)前川製作所 |
研究期間 | 新規2006-2010 |
年度 | 2006 |
摘要 | (1)野菜接ぎ木ロボット用自動給苗装置を試作し、接ぎ木ロボットに接続してスイカ等の苗を用いて現地試験を行い、平均接ぎ木成功率が97%となるなどの成果を確認し、実証1号機を試作した。いちご収穫ロボットは、3方式のロボット本体の試作・改良と併行して、採果エンドエフェクタの基本機構を試作した。先行1方式のロボットによる現場での果実検出率(全体が露出の場合)は60-79%で、収穫成功率は20-35%であった。自動直進田植機では取扱性の改良等を行い、モニタ市販が行われる予定である。農業機械運転支援技術の開発では、検出センサおよびトラクタの制御ソフトの改良を行い、畝列や作業跡マーカー跡に対し、±5cm以下の精度で相対位置を維持する追従走行・作業が連続して行えることを確認した。各種作業ロボット等の基礎・基盤的技術では、作物の灌水管理を前提に植物組織の水分状態と相関が示唆されるヤング率について、バレイショ塊茎およびウンシュウミカン葉を対象に圧縮試験を行い、植物体の水ポテンシャルとヤング率の相関を確認した。(2)生体情報測定コンバインは、機械式と光学式センサーによって水稲の生体量測定を検討し、品質測定ではコンバイン搭載可能な近赤外品質計を試作し、収穫作業と同時にタンパク含有量測定の可能性を見い出した。作業モニタリング装置は、データベースを中心とした複数クライアント対応、取得データの自動処理・解析の実行、作業履歴の検索・表示等の機能を開発した。水稲における情報管理型の農業生産システムでは、新潟、宮城の現地で作物生育情報測定装置(携帯式、無人ヘリ搭載式)、穀物収穫情報測定装置、可変施肥装置を供試して、ほ場一筆単位の精密管理を行い、ほ場の収穫適期や玄米蛋白含量を予測できること、収量・品質のほ場間変動が減少すること、水稲作30ha規模で約1割程度の所得増の可能性があるなど大規模作業の効率化に寄与することを明らかにし、このうち携帯式生育情報測定装置は本格市販化に向けて測定精度安定化や取扱性向上を図った。また、可変施肥装置は、慣行作業においても散布量の多少に関わらず高精度な散布が可能であり、19年度に市販化の予定である。作業ナビゲータを適用した局所精密管理の作業試験およびトラクタ作業の運転支援では、局所精密管理の効果が実証でき、また、運転支援機能の実用化に向けた改良や実用化版ソフトウェアの製作を行った。酪農における情報管理型農業生産システムとしては、細断型ロールベーラ、搾乳ユニット自動搬送装置、ふん尿の高精度固液分離装置等を導入した新酪農システムで、各作業の大幅な軽労化およびトータルで2割程度省力化が可能で、乳質、乳量の向上が期待でき、処理したふん尿はすべて経営内で利用できることを実証した。また、牛体情報モニタリング装置では、2カ所の実験牧場で基本システムの運用を継続し、牛舎PCとの搾乳データの双方向通信化や飼養管理プログラムの牛舎イメージ化など、一目で飼養管理状況が分かるよう改良した。 |
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