f.食用稲における病害抵抗性の強化のための遺伝子単離と機作の解明

課題名 f.食用稲における病害抵抗性の強化のための遺伝子単離と機作の解明
課題番号 200709544
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,病害抵抗性研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,病害抵抗性研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,病害抵抗性研究チーム
協力分担関係 農業生物資源研究所
STAFF研究所
北海道大学
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 ほ場抵抗性遺伝子の菌株特異性の確認と抵抗性遺伝子の相加効果解析のための稲系統の育成、縞葉枯病抵抗性およびいもち病抵抗性遺伝子候補を導入した形質転換体の抵抗性検定と候補遺伝子の絞り込み、病原性が変異したいもち病菌の塩基配列および増殖力の違いの解析、穂いもち発病予測モデルを作成するためのパラメーターとしての抵抗性系統の混植比率の影響解明を行った。その結果、1)稲品種「Chumroo」のいもち病抵抗性には、1つの遺伝子座が関与していた。2)いもち病真性抵抗性遺伝子Pitの候補領域55kbにコードされている3個の候補遺伝子NLt1、NLt2、LKt1を導入した形質転換体を作製して相補性試験を行い、NLt2がPit遺伝子であることを明らかにした。3)いもち病ほ場抵抗性遺伝子Pi35(t)を侵すいもち病菌株、および「トヨニシキ」に対する病原力に差がある菌株を選抜した。さらに、ほ場抵抗性遺伝子Pi35(t)とPi34を集積したF3系統、Pi35(t)とpi21およびPi34とpi21を集積したF1系統を得た。4)Pi34候補遺伝子g3をベクターpCAMBIA1300に挿入した形質転換コンストラクトを作成した。5)組換え体のイネ縞葉枯病抵抗性反応から、抵抗性遺伝子Stvb-iの発現に必要な約20kbのゲノム領域と、この20kb領域にコードされる遺伝子ST07R(約12kb、mRNA約5kb)を特定した。6)いもち病菌のPita品種に対する病原性変異は、主にAVR-PitaホモログAの欠失によって引き起こされる可能性の高いことを明らかにした。7)変異レースの適応度の低下は獲得した病原性と密接に関係する可能性のあることを明らかにした。また、穂いもち発病に対する葉いもち病斑数と抵抗性系統の混植比率のパラメータの関与度を明らかにした。
カテゴリ いもち病 縞葉枯病 抵抗性 抵抗性遺伝子 抵抗性検定 病害抵抗性 品種

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