課題名 | a.いも類・雑穀等の機能性の解明と利用技術の開発 |
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課題番号 | 200709570 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,機能性利用研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,機能性利用研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,機能性利用研究チーム |
協力分担関係 |
岩手大学 サントリー 名城大学 神戸学院大学 藤女子大学 帯広畜産大学 南九州大学 岩手県 長野県 (株)名護パイナップルワイナリー |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)甘しょ葉身部のポリフェノール含量および地上部の特性によって52系統を選抜した。19年度の総カフェ酸誘導体含量の平均値は8,934mg/100gDWであり、18年度を大きく上回ったが、その程度は系統によって大きく異なった。各成分の総量に対する比率の年次間変動は比較的小さく、特に3種のジカフェオイルキナ酸含量の比率間には高い相関が認められた。2)プロアントシアニジンを含む飲料を黒大豆を用いて試作し、その特性について明らかにした(特許出願予定)。さとうきびの地方番号を付した有望系統の中から10.4mg/100mlという高いGABA含量を示す系統を見出した。GABA含量(「Ni12」で17.3mg/100ml)が高く、しかも良食味の乳酸飲料が試作できた。3)黄色甘しょの新規カロテノイドを同定し、各色素成分の品種間差を明らかにした。また、橙色系と黄色系甘しょのカロテノイド成分は同一で、その含量比により色調が変化することを明らかにした。さとうきびポリフェノールについては、育成系統の総ポリフェノール含量を測定し、高含量系統を見出した。4)馬鈴しょをはじめとした根茎でん粉においてリン酸基量が多いと醸造用酵素によって分解されにくいことが明らかとなった。さらに、生の高リン型馬鈴しょでん粉の摂取により、ラットの空腹時の血糖値およびインスリン値が低下することが判明した。5)ポテトパルプを食餌に5%添加し4週間ラットを飼育した場合、エタノールの大量摂取による体重減少は有意に改善し、血中脂質の改善傾向および腸内細菌の改善効果が見られた。また、新ビートファイバーをパンに添加した場合、添加物の工夫により流通しているビートファイバーと同程度の製パン性が維持され、風味の改善傾向が見られた。6)パインアップル果皮から飲みやすい果実酢を製造する方法を確立し、成分特性および機能性を明らかにした。この手法はパインアップル加工企業で実用化され、トロピカル飲料の素材製造に活用された。 |
カテゴリ | 加工 機能性 さとうきび 大豆 品種 良食味 |