課題名 | a.かび毒汚染低減のための麦類赤かび病防除技術及び高度抵抗性系統の開発 |
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課題番号 | 200709593 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,赤かび病研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,赤かび病研究チーム |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)小麦収穫後の水田化は、赤かび病菌の個体群に大きな変化を与え、小麦上での優占菌株の、稲上における分離頻度は極めて低かった。2)収穫前の降雨によりデオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)は減少しゼアラレノンが増加した。また、収穫適期前降雨では、降雨後に一旦減ったDON、NIVが再び増加した。3)閉花受粉性の二条大麦においては、赤かび病の発病およびかび毒蓄積に対し最も効果の高い薬剤散布時期は、従来言われていた穂揃い期(開花期)ではなく、その10日程度後の、葯殻が抽出し始める時期であることを現地試験により実証した。本成果は二条大麦栽培の先進県(栃木県・福岡県)の栽培指針や防除指針に反映され、普及が進みつつある。4)大麦の葯殻抽出期抵抗性の遺伝分離を確認し、受精期と葯殻抽出期の両時期に抵抗性を示す高度抵抗性系統を選抜した。5)小麦のかび毒蓄積性は罹病粒率や進展抵抗性と相関があり、閉花性は初期感染抵抗性に寄与していた。進展抵抗性と連鎖するDNAマーカーを選抜中である。 |
カテゴリ | 病害虫 大麦 加工 小麦 受粉 水田 DNAマーカー 抵抗性 防除 薬剤 |