飼料イネの高位調製貯蔵技術及び肥育牛を対象とした調製給与技術の開発ア.ロールラップサイレージの高位調製貯蔵技術の開発(ア)添加物の利用と多重ラップによる高位調製貯蔵技術の開発

課題名 飼料イネの高位調製貯蔵技術及び肥育牛を対象とした調製給与技術の開発ア.ロールラップサイレージの高位調製貯蔵技術の開発(ア)添加物の利用と多重ラップによる高位調製貯蔵技術の開発
研究機関名 山形県農業研究研修センター畜産研究部
研究分担 草地環境科
研究期間 継H14~16
年度 2003
摘要 目的:飼料イネについては、水田の多面的機能維持や飼料自給率向上の観点から今後とも相当程度の拡大が見込まれる中で、イネロールラップサイレージの発酵品質のバラツキや長期貯蔵後の品質劣化が大きな問題となっているため、ラッピングの多重化や各種添加物の効果を確認し高位調製貯蔵技術の開発に資する。また、飼料イネの利用は現段階では乳用牛と繁殖牛に限られており、肥育牛での利用においては脱カロテンが課題であり、その手法としての立毛乾燥(収穫遅延)、天日予乾の効果を確認し肥育牛を対象とした調製給与技術の開発に資する。方法:(1) 昨年度調製したロールラップサイレージ18個(無添加4層巻3個、無添加6層巻3個、プロピオン酸0.6%添加4層巻3個、プロピオン酸0.6%添加6層巻3個、尿素1%添加4層巻3個、尿素1%添加6層巻3個)について調製9か月後調査)を実施した。(2)水田に作付けされた飼料イネを材料に、専用機によりロールラップサイレージを調製した。この際、添加物は4処理(無添加、約60aの水田に作付けされた飼料イネを材料に、専用機によりロールラップサイレージを調製した。この際、添加物は4処理(無添加、プロピオン酸 0.2%添加、プロピオン酸 0.4%添加、プロピオン酸 0.6%添加)、ラップ巻数は2処理(4層巻、6層巻)とし、おのおの6ロールずつ調製した。各処理のロールラップサイレージを調製3か月後に3ロール、調製9か月後に3ロール開封し、発カビ状況等の外観調査と調査した。結果の概要:(1)昨年度調製したロールの3か月後の開封調査(平成15年5月21日)の結果、pHは調製3か月後調査と比較して各区ともやや低かった。色沢は無添加区に比較してプロピオン酸添加区で濃い傾向であり、香味はプロピオン酸添加区が尿素添加区に比較して良好であった。触感は尿素添加区で軽い粘度を感じた以外はサラッとした感じであった。プロピオン酸添加区の開封1日後、2日後のサンプルを黒毛和種繁殖雌牛に給与した結果、嗜好性も高く良好と考えられた。(2)本年度の調製期日は平成15年9月上旬(8~10日)で、供した飼料イネは糊熟期後期~黄熟期前期で昨年度と比較して稈長がやや短く、乾物率が10%程度高かった。(3)本年度のロールラップサイレージの調製結果は無添加6層巻区を除いては平均で250kg/個と同程度であり、昨年度と比較して乾物率が高かったために1ロールの重量が少なかった。(4)本年度調製ロールの3か月後開封での外観調査結果は、無添加区でややアルコール臭があったほか、4層巻の区と6層巻の一部の区のロールの表層部に白カビの発生が見られた。また、4層巻の1個のロールではラップに穴が開き、水の浸入と青カビの発生が認められた。色沢は各区同程度、香味、触感はプロピオン酸0.6%区がやや良い結果であった。今後の問題点と次年度の計画:15年度に作成したロールベールサイレージの調製9か月後調査と成分分析を実施して利用可能な添加率を明らかにする。
研究対象 飼料イネ
戦略 土地利用型農業、畜産
専門 飼養管理
部門 牛
カテゴリ 乾燥 飼育技術 水田 長期保存・貯蔵 繁殖性改善 保存・貯蔵

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