| タイトル | 発芽シートを用いた生ごみコンポストの簡易植害判別法 |
|---|---|
| 担当機関 | 北海道立中央農業試験場 |
| 研究期間 | |
| 研究担当者 |
中本 洋 二門 世 |
| 発行年度 | 2003 |
| 要約 | 発芽シートとこまつなを用い、生ごみコンポストの抽出液による簡易な幼植物試験により、48時間 |
| キーワード | 生ごみコンポスト、植害試験、幼植物試験、発芽指標値 |
| 背景・ねらい | 自治体収集のごみは分別収集が進んでおり、生ごみについても例外ではない。収集生ごみの処理法の 一つとして、コンポスト化があるが、その方法は多種にわたる。また、農畜産物由来でないものも多い ことから、農家は生ごみコンポストの積極的利用をしておらず、有効利用のための情報を求める声が大 きい。本試験では、生ごみコンポストの成分、作物への影響を調査し、簡易な植害判別法を検討する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1.調査した堆積期間の異なる生ごみコンポストのpH、ECおよびT-N、P2O5含有率は堆積期間との関連 性が認められない。T-Cは堆積期間とともに減少していき、このためC/N比は堆積が長いほど減少す る。(表1)。ベンゼン・エタノール抽出画分(主に脂溶性成分)とセルロースおよびヘミセルロース画分は堆 積期間に伴って減少する傾向があり、その一方でリグニンはやや増加する傾向がある(図1)。 2.植害試験は土壌500ccに生ごみコンポストを5g(標準量区)、15g(3倍量区)を混和し、こまつなを3週 間栽培させる方法を採用した。堆積期間の異なる生ごみコンポスでは、対照区の乾物重量の75%に 満たないものは標準量区では1点、3倍量区では3点認められ、C/N比と標準量区の乾物重との間に は負の相関が認められ、3倍量区でも0、3日を除くと高い相関がある(図2)。 3.幼植物試験はこまつなと発芽シートを用いて行い、乾燥した生ごみコンポストを1:10で水抽出したろ液 を使い、培養温度を25°Cとした。また、生育抑制の程度を発芽指標値で評価し、発芽指標値はこまつ な種子について未発芽を0点、裂皮あるいは根長3mm以下を1点、根長3mm以上を2点、子葉展開を 3点とし、水のみを対照とした指数で示す。 この発芽指標値は植害試験の標準量区、3倍量区の乾物重に対応し(図2)、3倍量区の乾物重が75 %以下を示す生ごみコンポストは65以下の発芽指標値を示す。 4.材料および製造方法の異なる生ごみコンポストの植害試験では、対照区に比べて乾物重が低下し、 植害の恐れのあるコンポストが認められた。幼植物試験の発芽指標値と標準量区の乾物重との関係 は、48時間後、72時間後の発芽指標値とも相関が低い。一方、3倍量区の乾物重との関係は、48時 間後の発芽指標値が72時間後の発芽指標値より高い相関関係が認められる(図3)。 5.以上のことから、発芽シートを用い、発芽指標値を採用する幼植物試験は植害の生じる恐れのある生 ごみコンポストの簡易判別法に適用可能である。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1.本試験に用いたコンポストは35~40°Cにて乾燥・粉砕を行ったものである。 2.本試験において判別可能なのは植害試験における発芽、初期生育の影響の有無である。窒素飢餓に ついてはC/N比の測定、もしくは栽培試験が必要である。 |
| カテゴリ | 乾燥 こまつな |
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