| タイトル | 石狩川流域における客土資源の分布と汎用田に対する利用指針 |
|---|---|
| 担当機関 | 北海道立中央農業試験場 |
| 研究期間 | 2001~2003 |
| 研究担当者 |
竹内晴信 北川巌 |
| 発行年度 | 2003 |
| 要約 | 石狩川流域に存在する客土材の土取り場とその各成分を含量水準別にマップ化す ると共に、利活用方策として水稲及び転作作物の生育を考慮した汎用田に対する客土材の 利用指針を設定する。 |
| キーワード | 客土、土取り場、分布、汎用田、利用指針 |
| 背景・ねらい | 石狩及び空知管内では、泥炭土の多い各市町村でこれまでに 5 千 ha 超のほ場で客土 が行われている。客土材は石狩川両岸の山地などに存在し土性が C ~ CL で、本田の易耕 性や排水性の低下が問題となっている。そのため、粗い客土材を使う例も増え、客土の質 に対する要望も多様化している。そこで、石狩川流域において、客土材に適した理化学性 を有する土壌資源の分布と各土壌の理化学的特徴を明らかにするとともに、汎用田に対す る客土材の利用指針を設定する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1.客土材の pH(H2O)は 5.5 未満が 44%と全体的に酸性が強い。培養窒素及び有効態リン 酸は少なく、CEC は中庸が多く、塩基類は比較的高含量である。 2.可給態ケイ酸に富む客土材は広く分布するが、遊離酸化鉄に富む客土材は少ない。通 常の客土では、本田の可給態ケイ酸及び遊離酸化鉄を低下させない観点から、客土材の 可給態ケイ酸は 16mg/100g 以上、遊離酸化鉄は 2%以上とすることが望ましい。 3.石狩川流域には中粗粒質の客土材が存在し、転換畑の物理性改善等に利用可能である。 ただし、この客土材は銅や亜鉛に乏しい。そのため客土材の銅と亜鉛の利用指針値は、 下限値が微量要素欠乏防止を考慮し、上限値が客土後の家畜糞尿系の堆肥施用の可能 性を考慮して北海道土壌診断基準値の上限値の50%とし、銅 0.5 ~ 4.0mg/kg、亜鉛 2 ~ 20mg/kg とする。 4.農業上障害となる成分としてはニッケルとイオウが想定される。本地域にはニッケル が高含有の客土材も多く、交換性ニッケル含量が 3.0mg/kg 以上の客土材で作物の生育 障害が発生しており、超塩基性岩母材の客土材で留意が必要である。また、イオウ含有 率が 0.1%以上の酸性硫酸塩土壌も点在する。これらから、客土材のニッケルとイオウ利用指針値は安全を考慮して前述数値の 50%とし、交換性ニッケル含量を 1.5mg/kg 未 満、イオウ含有率を 0.05%未満とする。 5.これらの客土材の各成分を含量水準別に GIS を用いてセミバイオグラムによりマップ 化し(図 1)、その利用指針を設定する(表 1)。 1.本指針は全道の水田地帯の客土材にも適用が可能である。 2.本成果は土取り場選定のための参考とするものであり、客土実施にあたっては必ず利 用する土取り場毎に客土材の理化学性の分析を行い、適性を判断すること。 3.客土材分布図を利用するにあたっては、各成分含量の傾向を調査地点近傍の山地、段 丘及び丘陵地にのみ適用する。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1.本指針は全道の水田地帯の客土材にも適用が可能である。 2.本成果は土取り場選定のための参考とするものであり、客土実施にあたっては必ず利 用する土取り場毎に客土材の理化学性の分析を行い、適性を判断すること。 3.客土材分布図を利用するにあたっては、各成分含量の傾向を調査地点近傍の山地、段 丘及び丘陵地にのみ適用する。 -1- |
| カテゴリ | 水田 水稲 土壌診断 排水性 |
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