| タイトル |
和牛系統牛(清国・下前系統牛)の造成と保存−交配方式による産子の生体重、発育− |
| 担当機関 |
岡山県総合畜産センター |
| 研究期間 |
1998~2002 |
| 研究担当者 |
木曾田 繁
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
清国・下前系で固まった(血液濃度60%以上)牛群に系統内、系統間交配を行い産子の成績を検討したところ生時体重、発育値ともに系統間産子が有意に大きかった。しかし、系統間交配の優位性は雌牛の血液濃度が高すぎると減少する傾向がある。
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| 背景・ねらい |
岡山県では、岡山和牛を維持するため、種雄牛を特色ある3系統に整理し改良を行ってきた。種畜生産を行うにはある程度高い近交係数が保たれる交配方式が必要であり、肥育素牛生産においては3系統程度の種雄牛を維持し、これらの系統間交配が有利であるとされている。 しかし、同県では近年特に清国・下前系統牛の減少が著しい。このため、当センターでは清国・下前系統牛の造成と保存に取り組み、ある程度の牛群の造成を進めることができた。そして、これらの牛群に系統間・系統内交配を行い、これら産子の分娩状況、発育状況について調査した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 当センターでの取り組みの結果、清国・下前系は血液濃度50%以上のものが47頭、そのうち特に90%以上のものが15頭とある程度の牛群造成を行うことができた。
- 清国・下前系統雌牛47頭の全産子121頭の生時体重は、雌子牛で28.8kg、雄子牛32.6kgであった。交配種雄牛の系統別にみると、清国・下前系は雌子牛27.4kg、雄子牛30.5kgであり平均より小さかった。(表1)。
- 清国・下前系血液濃度60%以上の雌牛42頭の交配方式別の産子の生時体重は、雌雄子牛とも 系統間交配による産子が系統内産子より5%水準で大きくなり、その後の発育でも雄子牛について1%水準で有意に大きくなった。(表2)。
- また、系統の血液濃度が95%以上になると産子は小さくなる傾向が見られた。(図1,2)
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| 成果の活用面・留意点 |
- 系統を固める場合、血液濃度90%以下を目安に造成を行う必要がある。95%以上になると産子が小さくなる傾向が認められる。
- 肥育素牛生産では系統間交配が有利であることが確認された。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
肉牛
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