牛の飼料化のためのぶどう搾汁粕の真空パック保存

タイトル 牛の飼料化のためのぶどう搾汁粕の真空パック保存
担当機関 大阪府立農林技術センター
研究期間 1998~2001
研究担当者 西村和彦
大谷新太郎
藤谷泰裕
毛利集造
発行年度 1999
要約 ぶどう搾汁粕にクエン酸を添加して真空パック保存することによってガスの発生が観られず、長期保存することが可能になった。
背景・ねらい  生産量全国3位である大阪府のデラウエアは生食用であるが、一部は加工用に回され、ワインの原料になっている。ワイン醸造のための搾汁後に排出されるぶどう搾汁粕は水分が60%以上と高く、pH3.6以下と低い。また、乾物中の粗繊維25.1%、TDN 48.1%で牛の嗜好性も良く、牛の飼料として有効利用されているが、ワイン醸造副産物であるぶどう搾汁粕は夏から秋に集中するため、牛に通年給与するためには長期保存が必要になる。サイレージ化されたぶどう搾汁粕は開封後二次発酵することがあり、保存性向上のための技術開発が必要である。そこで、ぶどう搾汁粕を長期保存するため、豆腐粕サイレージ調製剤として利用され、牛の嗜好性が良い回収乳酸飲料あるいは食品添加物であるクエン酸を添加し、真空パック(東静電気社製Tospack)して長期保存を試みる。
成果の内容・特徴
  1. 無添加の新鮮なぶどう搾汁粕を真空パックした対照区において保存1日目からガスが発生し、保存5日目で袋は破裂し、再封入後もガスが発生し続けた。しかし、クエン酸溶液の添加により、ガスの発生はなくなり、長期保存が可能である。(図1)
  2. ぶどう搾汁粕に0~3.5モル(0モルは蒸留水を添加)のクエン酸を添加したところ、pHは蒸留水添加の場合3.6であったが、0.33モルの添加でpH2.0と微生物の活動限界以下に低下した。
  3. 排出直後のぶどう搾汁粕に回収乳酸菌飲料 (pH1.9)を添加すると一定のpH低下はみられるが、0.44ml/gの添加でもガスの発生を抑制できず、袋は10日以内に破裂する。
成果の活用面・留意点
  1. クエン酸を添加して真空パック保存したぶどう搾汁粕はpHが2.0と低いため、TMRで牛に給与するか、グラスサイレージや豆腐粕サイレージの調製剤として活用することによって第1胃内微生物への悪影響を回避できる。
  2. ぶどう搾汁粕中に枝の誘引用リード線が混入することがあるので、牛に磁石を飲ませておく方が望ましい。

図表1 210762-1.jpg
カテゴリ 加工 ぶどう ワイン

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