ナシの早期品種更新のための周年接ぎ木法

タイトル ナシの早期品種更新のための周年接ぎ木法
担当機関 鳥取県園芸試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者 戸板重則
村田謙司
北川健一
発行年度 1999
要約 ナシの接ぎ木は、新梢への切り接ぎと側枝基部への腹接ぎを組み合わせることにより、周年行うことができる。労力に余裕がある時期に接ぎ木を行い、早期に品種更新することが可能である。
背景・ねらい  鳥取県では「二十世紀」を黒斑病耐病性の「ゴールド二十世紀」に早期更新することが産地の最重要課題となっている。そこで、大面積の接ぎ木更新を短期間に実施する方法を確立するため、ナシの周年接ぎ木法の検討を行う。
成果の内容・特徴
  1. 新梢への切り接ぎ、および側枝基部への腹接ぎでは、接ぎ木時期に関係なく概ね80~90%が活着し、労力に余裕がある時期にいつでも接ぎ木を行うことができる(図1.2.3)。
  2. 接ぎ木時期が6月以降になると、穂木からの新梢伸長量は短くなるが、翌年の伸長は良好である(表1)。
  3. 穂木は3月~6月接ぎの場合は、休眠枝にロウづけをして3℃の冷蔵庫に保存したものを使用し、7月~翌年の2月までは新梢をそのまま使い、切り口に接ぎ木テープを巻いて乾燥を防ぐ。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験は穂品種として「寿新水」を使った試験であるが、ナシ全般の品種に適用できると考えられる。
  2. 接ぎ木をした穂木の乾燥防止の程度が、接ぎ木後の活着に大きく影響するため、接ぎ木部分が外気と接触しないよう、ていねいに接ぎ木テープを巻く。
  3. この周年接ぎ木法は、側枝等の比較的若い枝に接ぎ木を行う場合のみ適用でき、成木の亜主枝等に行う腹接ぎは含まない。

図表1 210818-1.jpg
図表2 210818-2.jpg
図表3 210818-3.jpg
図表4 210818-4.jpg
カテゴリ 乾燥 接ぎ木 品種

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