| タイトル |
イチゴセル苗のランナー挿し育苗と横植え定植による花房伸張方向斉一化 |
| 担当機関 |
兵庫県立中央農業技術センター農業試験場 |
| 研究期間 |
1999~1999 |
| 研究担当者 |
小林 保
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
イチゴのセル成型苗は、ランナーを支持軸としてこれを培地に差し込む「ランナー挿し育苗」を行うと植物体が固定しやすくなる。また、定植時には目印のランナー軸がないが、横植えすることにより、花房伸張方向が一定方向に揃う。
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| 背景・ねらい |
イチゴ栽培の省力化の一環として、セル成型苗を利用すると苗の軽量化が図れ、育苗労力が軽減される。しかしながら、培地量が少ないためランナーを仮植する際、慣行ポット育苗のようにランナーを固定するためのピン等が使用しにくい。そこで、ピン等を用いない固定方法としてランナー軸を培地に挿す方法について検討する。また、イチゴは親株から延びたランナー軸の反対方向のクラウン部が反り、この方向へ花房が伸長する性質を有しているため、花房の方向を揃えるには軸の方向を目印に定植している。そこで、目印がなくても定植時に花房伸張方向が一定方向に揃う定植方法を開発する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 40穴(培地量120ml)のセル成型苗を用い、培地にランナー軸を挿す仮植法(「ランナー挿し育苗」と呼称)により、ピン等の支持体を用いなくてもランナーの固定が可能である。挿し方はセルの中心部にランナー軸を挿し、根を片側に寄せ、葉を一定方向に倒す。仮植後、葉は反り返って立ち、正常な苗となる(図1)。また、本法による苗の生育は慣行法とそん色がない(表1)。
- 「ランナー挿し育苗」は軸が培地上に出ないので、軸を目印に植え付け方向を決定することができない。そこで、定植時に浅く植穴を掘り、苗を横植えするとクラウン部の反り返り方向と無関係に苗を倒した方向へ花房が伸長し、花房の伸長方向が一定方向に揃う(図1、表2)。また、横植えと縦植えの生育、収量に差は認められない(図2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- ランナー挿し育苗は、苗の支持にピン等を用いないので、仮植手順が単純化され苗の抜けも少なく作業が高能率化するので、共同育苗等に活用できる。
- 横植すると深植えになりやすいので、苗の反り返り方向を考慮してやや斜めに傾けて定植する
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
育苗
いちご
栽培技術
省力化
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