| タイトル |
天北地方の草地に対する堆肥施用効果の長期実証 |
| 担当機関 |
北海道立天北農業試験場 |
| 研究期間 |
1998~1998 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
堆肥の施用により牧草収量の増加、土壌化学性の改善および土壌の経年的な堅密化の緩和が、10年間にわたり認められる。更新時に施用した堆肥1tからの年間窒素供給量は1.0~0.4kg、維持管理段階で連年施用した場合は1.5~3.5kgである。
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| 背景・ねらい |
堆肥の有効利用の促進に資するため、天北地方の採草または放牧用として重要な4草種、5草地(オーチャードグラス、ペレニアルライグラス、チモシー、アルファルファの各単播およびアルファルファ・オーチャードグラス混播)について、堆肥の更新時施用(5t/10a)および維持管理段階での表面連年施用(更新後6~10年目毎年2t/10a)が草地生産性や土壌の理化学性におよぼす効果を10年間にわたり実証した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 導入草種(播種した牧草)割合は、堆肥施用、無施用のいずれの草地でも経年的に低下する。低下程度には草種間差が認められ、チモシー草地での低下が大きく更新後8年目には10%以下となるが、それ以外の草地では緩やかである。導入草種割合の低下と堆肥施用の関連性は小さい(図1)。
- 化学肥料(北海道施肥標準量、もしくは同半量)に堆肥を併用すると、全乾物収量(導入草種+侵入草種)はいずれの草地でも10~39%増加する。また、各草地とも、施肥標準量の半量に堆肥を併用すれば、化学肥料を施肥標準量与えた場合と同等の収量が得られる(図2)。
- 更新時に基肥として施用した堆肥からの養分供給は、施用後3年目をピ-クに減少しながら6年間にわたり認められる。堆肥1t当たりの年間供給量はNが1.0~0.4kg、P2O5が0.4~0.2kg、K2Oが1.2~0.4kgである。表面連年施用した場合の供給量は、施用年次とともに増大する傾向を示し、同供給量はNが1.5~3.5kg、P2O5が0.5~1.5kg、K2Oが1.5~6.0kgである。これらは既往の成績とおおよそ合致している(図3)。
- 堆肥の施用により、土壌のT-N含有量は経年的に微増し、有効態P2O5は著しく増加する。これに対し、交換性K2Oは年次変動が大きく、土壌診断基準値以下になることもある。
- 土壌の固相率、仮比重の増加は堆肥施用区で小さいことから、堆肥の施用は経年的な草地土壌の堅密化を緩和する可能性がある(図4)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 天北地方の鉱質土草地に適用する。
- 堆肥施用に伴う減肥は「土壌診断に基づく施肥対応」に準じておこなう。特にK2Oの肥培管理には留意する。
[北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分] 課題名:天北地方の草地に対する堆肥の長期施用効果の実証(指導参考)
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
肥料
アルファルファ
施肥
土壌診断
播種
肥培管理
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