森林土壌による炭素蓄積分布図の作成

タイトル 森林土壌による炭素蓄積分布図の作成
担当機関 (独)森林総合研究所
研究期間
研究担当者 森貞 和仁
小野 賢二
鹿又 秀聡
今矢 明宏
発行年度 2003
要約 既存の土壌調査データと国土数値情報を利用して日本の森林土壌による炭素蓄積分布図を作成した。その結果、森林土壌による炭素蓄積の全国的傾向を明らかにした。
背景・ねらい 森林を二酸化炭素の吸収源と位置づけた京都議定書では、森林に生えている樹木だけでなく、落ち葉、枯れ枝や倒木および土が貯めている炭素の変化量を評価することになりました。そのためには、樹木や土などそれぞれが貯めている炭素量を把握する必要があります。日本の森林には褐色森林土、黒色土、ポドゾルなどいろいろな種類の土がありますが、褐色森林土に区分される土が40%を占めています。土の種類によって炭素の貯まり方が違うことや日本の森林の土が貯めている炭素量についてはすでに公表されています。
そこで、森の土による炭素蓄積に対する理解を深めるために、全国の営林局や道府県が行った土壌調査の報告書に記載されている土の分析結果と、都道府県が作成した縮尺20万分の1土壌図を約1kmメッシュ毎にデジタル化した国土交通省の国土数値情報を利用して森林土壌による炭素蓄積の分布図を作成しました。
成果の内容・特徴

炭素蓄積分布図の作り方

国土数値情報で森林とされている土地の土を森林土壌とみなし、土の区分毎の炭素量と各メッシュにおける森林の面積比からメッシュ毎に土の炭素蓄積量を計算して森林土壌による炭素蓄積の分布図を作成しました(図1)。

炭素蓄積の全国的傾向

図から森林土壌における炭素蓄積の全国的な傾向を概観できます。森林の割合が高く単位面積あたりの炭素蓄積量が多い黒色土やポドゾル等が多く分布している東北地方や標高の高い地域で炭素蓄積が多く、森林の割合が低く単位面積あたりの炭素蓄積量が少ない未熟土等が多く分布している中国地方や標高の低い地域では炭素蓄積は少ないなど、土壌炭素の貯まり方が地域によって違うことが明確になりました。

どのくらい貯めているのか

なお、今回分布図作成に用いたデータから日本の森林の土が貯めている炭素量を算定したところ、以前当所が公表した数値(54億トン、平成9年度研究成果選集)より少ない46億トンとなりました。これは土の区分を前より細かくして炭素蓄積量の少ない土まで集計したためです。

本研究は交付金プロジェクト「森林、海洋等におけるCO2収支の評価の高度化」(平成13年度)および環境省受託費「京都議定書吸収源としての森林機能評価に関する研究」により行いました。
図表1 212589-1.gif
図表2 212589-2.gif
図表3 212589-3.png
図表4 212589-4.png
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