タイトル | ビワ未熟種子における新規ジベレリンの発見 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 花き研究所 |
研究期間 | 2003~2004 |
研究担当者 |
Lewis N. Mander(オーストラリア国立大学) 伊東明子(果樹研) 樫村芳記(果樹研) 腰岡政二 大久保直美 中山真義 |
発行年度 | 2004 |
要約 | ビワの未熟種子には4種の新規ジベレリン、11β-hydroxy |
キーワード | ビワ、ジベレリン、生合成 |
背景・ねらい | ジベレリンは多くの植物において、生育・生殖制御に関与している。その生合成経路としては早期非水酸化経路および早期13位水酸化経路が一般的であるが、バラ科植物であるビワではそれらの経路に起因するジベレリンは微量にしか存在しない。そこでビワにおけるジベレリンの存在とその生成過程を知るために、内生ジベレリンを調査する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 未熟種子にはGA9、GA15、GA20、GA24、GA35、GA44、GA50、GA61、GA80、GA84、 11β-hydroxy GA12、11β-hydroxy GA15、11β-hydroxy GA53、および11β-hydroxy GA20 が内生ジベレリンとして存在する。 2. 11β-hydroxy GA12、11β-hydroxy GA15、11β-hydroxy GA53、および11β-hydroxy GA20 は新規のジベレリンであり、それぞれGA133、GA134、GA135、GA136 と命名した(図1)。 3. 内生ジベレリンの主たる生成過程として、早期11β位水酸化経路および早期11β, 13位水酸化経路の存在が推察される(図2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 新しい生合成経路の存在が確認できたことで、シャリンバイ等の近縁バラ科花木におけるジベレリン生成機構と種子成熟との関連を解明する手がかりとなる。 |
図表1 | |
図表2 | |
カテゴリ | ばら びわ |