| タイトル |
中生で採草と放牧の兼用利用に適したペレニアルライグラス新品種「天北5号」 |
| 担当機関 |
道立上川農試 |
| 研究期間 |
1986~2007 |
| 研究担当者 |
吉田昌幸
藤井弘毅
井内浩幸
飯田憲司
堤光昭
佐藤尚親
中村克己
竹田芳彦
大原益博
佐藤公一
蒔田秀夫
筒井佐喜雄
吉澤晃
大槌勝彦
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| 発行年度 |
2007 |
| 要約 |
「天北5号」は中生の早に属し、兼用利用で1番草の採草とその後の放牧の開始を早く行える。中生種としては兼用利用で採草1番草収量が多く、晩生品種と比べ夏以降の多回利用時の収量も多い。飼料成分や放牧時の採食性は良好である。種子収量が多い。
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| キーワード |
ペレニアルライグラス、中生の早、採草・放牧兼用利用、飼料成分、採食性、採種性
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| 背景・ねらい |
放牧地では、短草状態を維持して栄養価の高い放牧草を牛に過不足無く与えるため、スプリングフラッシュによって生じる余剰草と秋の草量不足を調整する兼用地の配置が不可欠である。また、兼用地の管理・収穫作業は、冬期の貯蔵飼料の主力であるチモシーの収穫作業との競合を避ける必要がある。そこで、現在道内で栽培されているペレニアルライグラスおよびチモシー品種より出穂が早く、収量性などに優れた採草・放牧兼用利用向け品種を育成する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 「天北5号」は6栄養系の組合せによる合成品種法で育成され、構成栄養系はいずれも道内のエコタイプに由来する。
- 出穂始は「ポコロ」(晩生)より5~8日、「ファントム」(中生の晩)より4~5日いずれも早く、早晩性は「中生の早」に属する。
- 兼用利用での乾物収量は、1番草は刈取時期が遅い「ポコロ」より少ないが「ファントム」よりやや多く、2番草以降の多回刈合計は「ポコロ」より多く、「ファントム」と同程度であることから、中生種としてはやや多収である。
- 多回利用での年間合計乾物収量は「ポコロ」、「ファントム」と同程度である。
- 越冬性は「ポコロ」、「ファントム」よりやや劣る場合があるが、実用上問題ないレベルを有する。
- 飼料成分は、兼用利用1番草の粗蛋白質(CP)含量が「ポコロ」より高く、多回利用時の水溶性糖類(WSC)含量が「ポコロ」、「ファントム」より高い。可消化養分総量(TDN)含量は「ポコロ」、「ファントム」と同程度である。
- 放牧条件下での採食性が「ポコロ」と比べやや良好であり、放牧適性は「ポコロ」よりやや優れる。
- 採種性は「ポコロ」および「ファントム」より非常に優れる。
- 混播適性は「ポコロ」と同程度で良好である。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 道北、道央および道南に適する。普及見込面積は6,000haである。
- 利用方法は1番草を採草し、その後放牧する兼用利用を主とする。
- 造成後2年目に倒伏が発生する場合があるので採草時は適期に刈り取る。
- 土壌凍結地帯での栽培は避ける。
平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分 ペレニアルライグラス新品種候補「天北5号」(普及奨励)
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
新品種
品種
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