モモ枝折病の薬剤散布による防除技術

タイトル モモ枝折病の薬剤散布による防除技術
担当機関 新潟県園芸試験場
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 モモ枝折病の防除には、発芽期から収穫前までの期間、および収穫後のチオファネートメチル剤またはTPN・ベノミル剤の散布が有効である。
背景・ねらい 1991年に、新潟県西蒲原郡中之口村のモモ栽培圃場で、灰星病の花腐れに似た症状、および果実被袋後の落果が発生した。発生の様相、病徴および罹病枝から分離した病原菌を検討し、枝折病(Fusicoccum sp.)と診断した。激発圃場では、落果が甚だしく収穫皆無となる場合も認められた。その後、発病地域の拡大が見られ、1994年には中之口村を中心に7市町村に及んだ。国内における同病の発生と被害の報告例は、1950年の神奈川県及び、1975年頃の静岡県の2件にかぎられ、同病害に対する登録農薬が無かった。そこで、同病害に対する有効な殺菌剤と、その使用方法を明らかにして、被害拡大の回避を図る。 
成果の内容・特徴
  1. (1)胞子飛散は4月第1半旬から見られ、気温の上昇とともに増加して、6~7月に盛期となる。秋季にも飛散が認められる(図1)。
  2. (2)モモ枝折病の発病圃場において、チオファネートメチル水和剤1000倍またはTPN・ベノミル水和剤1000倍を発芽後の生育期(4~6月)に数回散布すると、新梢発病と収穫期の落果を抑制できる(防除価76~100)(表1)。。
  3. (3)また同様に、収穫後(8~9月)に散布すると、翌春の芽の発病を抑制できる(防除価75~82)(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. (1)薬剤散布による防除は、病芽や病枝の剪除処分、防風ネット設置などの耕種的防除と 併せて実施する。
  2. (2)圃場における発生程度を勘案して、散布回数を減じて良い。
  3. (3)本試験の結果チオファネートメチル水和剤およびTPN・ベノミル水和剤は、同病害に対 し適用拡大登録がなされた。
図表1 214099-1.gif
図表2 214099-2.gif
図表3 214099-3.gif
カテゴリ 病害虫 農薬 防除 もも 薬剤

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