サトイモの種いも分割育苗法及び栽培方法

タイトル サトイモの種いも分割育苗法及び栽培方法
担当機関 富山県農業技術センター
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 サトイモの種いもを数個に分割し、育苗、栽培する方法である。分割した種いもを催芽後40~60日育苗し、8~14cmの深さに定植することによって、収量は慣行の栽培法と同程度となる。種いもの必要量は1/6程度である。
背景・ねらい サトイモ栽培を新規に始める場合や気象条件によって貯蔵中の種いもが腐敗した場合に、定植用の種いもの確保は大変困難である。サトイモは1つの種いもから1株を養成するのが一般的であるが、1つの種いもには数個の側芽及び伏芽が存在しており、それらを利用すれば、種いもの必要量は少なくて済む。そこで、側芽及び伏芽を利用し種いもを数個に分割する場合の育苗、栽培方法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 種いも分割育苗の手順は次のとおりである。
    育苗にはペーパーポット(4.7cm×4.7cm×5cm、72穴/冊)を用いると良い。種いもを5cmに切り揃え、1片が10~15gになるよう頂芽を中心に4~8個に縦割する。分割したいもをペーパーポットに植え付ける前に催芽を行った方が植え付け後の出芽率、生育が良く、苗のばらつきも小さい(表1)。催芽の前にいも片を殺菌剤に浸漬または粉衣し、乾燥させると出芽率が向上し、腐敗率が低下する(図1)。催芽したいも片を育苗床土を詰めたペーパーポットに植え付ける。切り口は下に向けて植え付け、いもが露出しないように覆土する。植え付け後は25~30℃に加温する。育苗期間は品種「大和」で40~50日、「石川早生」で、50~60日である。定植予定日からさかのぼって育苗を開始する。
  2. 全期間マルチ栽培を前提とした場合、ポット上面から畦面までの定植深さが8~14cmで最も収量が多く、規格外いもの発生率も少ない(図2、図3)。定植は最大葉柄長8~14cmの苗を葉身が埋まらない程度に深く植えるか、14cm以上の苗を8~14cmの深さに植え付ける。8cm以上の苗であれば定植後の欠株は見られない。
  3. 収量は慣行栽培と同程度得られる(表2)。
  4. 種いもの必要量は慣行栽培の1/6程度である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 種いもを分割する際に、病気及び腐敗の見られるものは使用しない。
  2. 育苗中に1株から2つ以上出芽している場合には、1本にして定植する。
  3. 慣行栽培では使わない小さい種いもでもこの育苗、栽培方法により使用できる。
  4. 定植後の草丈は慣行栽培に比べ低く推移する。
図表1 214246-1.gif
図表2 214246-2.gif
図表3 214246-3.gif
図表4 214246-4.gif
図表5 214246-5.gif
カテゴリ 育苗 乾燥 栽培技術 さといも 品種

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