| タイトル |
水稲「ハナエチゼン」の奨励品種採用 |
| 担当機関 |
山梨県総合農業試験場 |
| 研究期間 |
1995~1995 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
「ハナエチゼン」は、早生・短稈・偏穂数型水稲粳品種で、標高700~900m地帯向けの品種として、耐冷性・耐病性・収量・品質・食味など、現行奨励品種の「フクヒカリ」より優れている。
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| 背景・ねらい |
「フクヒカリ」は標高700~850mの高冷地向き粳奨励品種として昭和54年に採用され、平成元年には県全体で1,450haを越える栽培面積があった。しかし、障害型冷害や白葉枯病に弱く、収量もやや低く、数年来作付け面積が急減している。一方消費者の良食味指向が強まる中で、中間地の品種の「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」が限界標高を越え、標高900m地帯まで栽培されるようになった。これらの品種は、冷害年には出穂遅延に伴う収量・品質・食味の低下が著しく、年による豊凶の差が大きい。「フクヒカリ」に代わる高冷地向き品種の選定が強く望まれている。
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| 成果の内容・特徴 |
「ハナエチゼン」は「フクヒカリ」と比較して、その特性概要は次のとおりである。
- 出穂期・成熟期は、ほぼ同じである。稈長はやや短く、穂長はやや短かい。穂数は同程度の早生・短稈・偏穂数型品種である。
- 耐冷性はやや強く、耐倒伏性は同程度、収量性はやや多収である。
- 玄米千粒重はやや小さく“中粒"である。腹白・心白の発生は少なく、玄米の光沢・粒揃いともよく外観品質及び食味はやや良い。
- 栽培適応地域
峡北地域の標高700m~900m、富士北麓地域の標高600m~800m地帯の「フクヒカリ」及びいもち病常習発生地域の「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」に替えて普及する。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 栽培適応地域
峡北地域の標高700m~900m、富士北麓地域の標高600m~800m地帯の「フクヒカリ」及びいもち病常習発生地域の「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」に替えて普及する。
- 留意点
- 茎数・穂数を確保しやすい品種なので、過剰施肥は過繁茂になり、登熟を低下させ品質・食味を落とすので施肥基準を守ること。
- 耐冷性は「フクヒカリ」より強いが、冷温襲来時に備え多肥栽培は避け、良質米の安定生産を心がける。また、900m以上の高標高寒冷地帯での栽培は避けること。
- いもち病には「ひとめぼれ」及び「コシヒカリ」より強いが、いもち病常習発生地の場合は、多肥栽培を避けるとともに適期防除に努めること。
- 早生品種なので、比較的高温時の成熟となり、収穫遅れにより胴割れが発生する場合があるので、適期収穫につとめ、良質米を生産すること。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
病害虫
いもち病
水稲
施肥
凍害
品種
防除
良食味
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