| タイトル |
泌乳前期用の混合飼料(TMR)に対する綿実の添加効果 |
| 担当機関 |
千葉県畜産センター |
| 研究期間 |
1993~1995 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
乳牛用TMRへの綿実12%配合により、体重当たりの乾物摂取と乳量は増加する傾向であり、乳脂率の上昇や乳蛋白質率の低下は認められなかった。綿実給与は、生産性を高める上で有効と考えられる。
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| 背景・ねらい |
分娩直後の『負のエネルギー出納』の解決策として脂肪の給与が種々検討されている。脂肪給与源のうち、ルーメン等への影響が少ないとされる全粒種実(綿実)の給与効果を検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
3種類の混合飼料(TMR)を調製し、2産以上のホルスタイン種乳牛64頭に分娩後5日目から15週間自由採食させて泌乳試験を実施した。試験区は、乳脂率3.5%以上を維持可能と考えれれる配合内容とした対照区(NC区)、NC区の濃厚飼料の一部を綿実12%で置き換えた綿実区(CS区)、脂肪給与量の増加から予測される乳蛋白質率の低下を防ぐ目的でCS区の粗飼料の一部をトウモロコシと置き換えデンプン含量を高めた高デンプン綿実区(ST区)の3区を設定した(表1)。
- 乳牛用TMRに綿実を12%配合すると、体重当たりの乾物摂取が増加する傾向であった。
- 綿実給与により乳量が増加する傾向であったが、分娩後6週以降顕著であった。泌乳前期の脂肪酸カルシウム給与と同様に、綿実由来の脂肪給与は乳量を高めることが示唆された。
- 乳脂率には試験区間に有意差は認められなかった。また、乳脂肪の脂肪酸組成では綿実に由来すると思われるC18:0、C18:1が増加した。
- 乳蛋白質率は綿実区で低下傾向であったが、対照区と高デンプン綿実区には差が無かった。なお、脂肪酸カルシウム給与時のような明らかな低下は認められなかった。
- 分娩後の体重回復は高デンプン綿実区で早い傾向だったが、受胎率は逆に低かった。
- 綿実のRVI値は、40~60分/kg・DMI程度と考えられた。
- 以上から、泌乳前期における綿実の給与は、生産性を高める上で有効と考えられる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 綿実給与は飼料のエネルギー濃度を高め、乾物摂取量を増加させることが可能であり、乾物摂取能力に限界のある初産牛へのエネルギー供給源として有用と考えられる。
- 綿実給与による異常風味乳は無かったが、乳脂肪酸組成が影響される。
- 綿実のRVI値は、粗飼料が充分な場合80分(千葉県畜セ、未発表)、粗飼料が少ないい場合40分程度(千葉県畜セ特別研報2号、88項、1991年)と、同時に給与される長い粗飼料の給与割合によって変わる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
とうもろこし
乳牛
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