屋根を被覆したままの施設に定植するイチゴの促成栽培

タイトル 屋根を被覆したままの施設に定植するイチゴの促成栽培
担当機関 千葉県農業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 イチゴ促成栽培で、屋根部を被覆したままの施設に定植する栽培方法は、「女峰」など花芽分化の早い品種が適し、平地仮植苗の定植時期は 9月15日前後が適する。初年度の施肥量は慣行栽培と同量とし、2年目以後は残存量に合わせ調整する。
背景・ねらい イチゴの促成栽培では、従来花芽分化を促進するため、屋根の被覆をはがし露地状態にした施設内に 9月中~下旬に定植し、腋花房の分化が始まる10月中~下旬にビニル被覆を行っている。
定植を行う 9月は降水量が最も多い時期で、降雨による定植の遅れや、ベットの崩れなどが作柄を不安定にしている。
また、被覆資材を毎年張り替えるため、これにかかる労力も負担になる。
これらの問題を解決するため、屋根を被覆したままの施設での温度調査、適品種、定植時期、施肥量について検討し、屋根を被覆したままの施設での栽培法を確立した。
成果の内容・特徴
  1. 屋根を被覆したままの施設内は定植後から9月末までの、平均気温が22~23℃と露地状態に比べ3~4℃高くなったが、「女峰」、「とよのか」、「千鶴」などの品種は、花芽分化の遅れが少なく、この栽培方法に適している。
  2. 定植時期が早いとやや花芽分化期がばらつくが、9月中旬定植では花芽分化に対する高温の影響が少なく、収量性も高く適期である。花芽分化期以降の定植は収量性がやや劣る。
  3. 土壌中の養分の残存量が増加する傾向があり、特に窒素の残存量が多く、50kgの施肥をすると2年で、40kgでは3年で残存量が40mg/100gを超え、収量の低下も認められた。一方、10kg、20kg区は窒素の残存量が少なく収量が安定した。屋根を被覆したままの施設における施肥量は慣行栽培に比べ、少肥での栽培が可能である。
  4. 夜冷処理苗を用いた場合、頂花房の花芽の発育、腋花房の分化は慣行栽培に比べ早かった。初期収量、総収量ともに多く、被覆施設下の栽培に有効である。
成果の活用面・留意点
  1. 硬質フィルムなど数年間展張する大型ハウスでの促成栽培が可能となる。
  2. 生育が旺盛で株が大きくなるので、マルチフィルムの展張は生育を見て早めに行う。
  3. 初年度の施肥量は各土壌条件にあった施肥基準に基づいて施用し、2年目以降は窒素の土壌中の残存量に合わせて20~30%程度減肥し、最終的には10-15-10kg程度の施肥量で栽培することができる。
図表1 214896-1.gif
図表2 214896-2.gif
図表3 214896-3.gif
図表4 214896-4.gif
図表5 214896-5.gif
図表6 214896-6.gif
カテゴリ いちご 栽培技術 施肥 ばら 品種

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