| タイトル |
倒伏軽減剤入り肥料による小麦後コシヒカリの安定栽培技術 |
| 担当機関 |
埼玉県農業試験場 |
| 研究期間 |
1995~1995 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
コシヒカリの穂肥に倒伏軽減剤(ウニコナゾ-ル P)入り化成肥料を用いると適期に施用でき,穂数,一穂もみ数が確保される。草型の改善によって,千粒重が高まり,増収する。倒伏しやすく栽培が困難であった小麦後でも高い収量・品質が得られる。
|
| 背景・ねらい |
小麦後の普通栽培地域は倒伏による収量・品質低下が障害となって,コシヒカリの栽培面積はきわめて少ない。そこで,倒伏軽減剤入り肥料を穂肥期に施用することにより,小麦後でもコシヒカリの安定栽培と収量と品質が確保できる施肥法を検討する。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 倒伏軽減剤入り肥料の施用により,第4節間~第3節間を中心に節間が短縮され,稈の短稈化により,倒伏が軽減された。また,止葉長はやや短くなり,止葉と穂軸の葉面傾斜角度が鋭角となり,上位葉の直立化が認められた(表1,図1)。
- 出穂期に群落を構成する乾物重の垂直分布を調査した結果,化成区は上位葉が伸長し,群落の乾物生産量は上位部と下位部が多くを占める。倒伏軽減剤入り肥料施用区は下位部を除くと,比較的均一な垂直分布を示す
(図1)。
- 倒伏軽減剤入り肥料施用区は上位葉の直立化,乾物生産量の垂直分布から推察できるように,最下部まで光が透過する群落構造が形成された。群落相対照度の50%の位置は化成区が地上部から65cmに対して,倒伏軽減剤入り肥料の2kgN/10a施用区は50cm,4kgN/10a施用区は45cmであった(図1)。
- 下位節間の伸長終了期(出穂18日前:慣行)と幼穂形成期(出穂23日前)について,穂肥の適期を検討した結果,幼穂形成期の施用区はいずれも一穂もみ数の増加,玄米窒素の低下が認められた。化成区は著しい倒伏と穂発芽が発生し収量・品質が低下した(表1)。
- 倒伏軽減剤入り肥料を幼穂形成期(出穂23日前頃)に施用(N:2~4kg/10a)した結果,穂数,登熟歩合,千粒重が高まり高収量(収量比:113~120%)が得られた。(表2)
|
| 成果の活用面・留意点 |
- 本試験は6月中旬移植の普通栽培の結果であり,基肥窒素を2kg/10a施用した。
- 本技術(穂肥適期施用期,出穂前23日頃)は早期,早植栽培にも適用できる。
- 本資材を施用した水稲の群落構造,収量性は他作期,品種にも適用できる。
- 本資材は穂肥によって倒伏が心配される年次,圃場に適用できる。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| カテゴリ |
肥料
安定栽培技術
小麦
水稲
施肥
品種
|