| タイトル |
脱臭資材を豚に経口投与または豚ふんに散布した場合の臭気物質発生低減効果 |
| 担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
| 研究期間 |
1995~1996 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1996 |
| 要約 |
9種類の脱臭資材を豚に経口投与または豚ふんに散布して、アンモニア、硫化水素、低級脂肪酸等を調査した。その結果、調査項目全ての臭気物質濃度を低減した資材はなかったが、大半の資材でアンモニア発生低減効果が見られた。アンモニアの発生低減効果は資材によるpHの変化に起因していることが推察された。
|
| 背景・ねらい |
畜産経営における環境問題は、経営の規模拡大に伴う家畜ふん尿処理量の増大、混住化の進展等により、近年大きな問題となっている。中でも苦情発生件数のうち、悪臭関連が全体の約6割を占め、中でも豚が大きな割合を占めており早急な対策技術の確立が望まれている。このため、市販脱臭資材により臭気対策を行う農家が増加しているが、これらの資材は種類が非常に多く、農家段階における抑臭効果に対する評価もまちまちの状況である。そこで、養豚農家で使用されている市販脱臭資材について、その効果等を検討した。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 経口投与型脱臭資材4種類(全て微生物型)を飼料(豚検定用飼料)にメーカー指定の方法で添加して50日間給与し、給与後14日、28日、50日の各区の新鮮豚ふんの臭気物質濃度(アンモニア、硫化水素、低級脂肪酸4物質)及び脱臭資材無添加区の臭気物質濃度を比較した。効果判定は、独自の指標により判定した(表1)。この結果、アンモニアについては低減効果が認められたが、低級脂肪酸についての効果は様々であった(表2)。
- 散布型脱臭資材6種類(植物質型3種、微生物、鉱物質及び酵素型各1種)を、実験室内で豚ふんにメーカー指定の方法で散布して、24時間後及び48時間後の各区の臭気及び対照区(固形物で散布する資材は豚ふんのみ、液状で散布する資材は豚ふんに同量の蒸留水を散布)の臭気物質濃度を1と同様に比較した。この結果、全ての物質の臭気物質濃度を低減した資材は無かった(表3)。
- 1及び2の試験と併せて、使用した脱臭資材の2%溶液を試験区として25℃でインキュベーター内に保存して、0、24及び48時間後のpHを測定した。その結果、2資材を除き酸性を示した。また、アンモニア発生濃度とpHの間には正の相関(r=0.79 p&st;0.01)が認められたことから、アンモニアの発生低減効果は資材により豚ふんのpHが低下することによりアンモニアの揮散が妨げられるためではないかと推察された(図1)。
|
| 成果の活用面・留意点 |
現在の市販脱臭資材に大きな効果を期待することは難しく、あくまで畜舎環境改善の補助として使用するべきと考えられる。養豚経営における悪臭の原因の大半は低級脂肪酸と考えられるので、今後低級脂肪酸の低減方法について検討する必要がある。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| 図表4 |
 |
| カテゴリ |
規模拡大
経営管理
豚
|