| タイトル |
ランドレース種系統豚「ボウソウL2」の造成 |
| 担当機関 |
千葉県畜産センター |
| 研究期間 |
1997~1997 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
産肉形質である、1日平均増体量、背脂肪の厚さ及びロース断面積を選抜形質とし、7世代にわたり改良を行った。その結果、発育が早く、背脂肪の厚さも適度で、ロース断面積も比較的大きいといった特徴をもつランドレース種の系統豚「ボウソウL2」を造成した。
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| 背景・ねらい |
千葉県では、「ボウソウL」、「ボウソウD」と2つの系統豚を作出し、産肉性のそろった肉豚生産用の種豚を県内に配布している。しかし、「ボウソウL」は造成後約15年を経過し、近親交配による近交退化等の影響により、今後維持することが困難になると予測される。そこで、強健性、繁殖性に優れ、ある程度の産肉性を備えた、「ボウソウL」の後継豚となるランドレース種の系統造成を行った。
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| 成果の内容・特徴 |
- 集団の規模は、雄8頭・雌40頭とし、選抜形質は、1日平均増体量、背脂肪の厚さ及びロース断面積の3形質とした。選抜方法は、選抜指数法とし7世代にわたり実施した。その他、乳器の配列及び形状の悪い個体、ハロセン感受性試験の陽性豚、体型や肢蹄及び生殖器等が繁殖豚として不適切であるものは、逐次淘汰した。
- 選抜形質の成績
1日平均増体量は、世代が進むにつれて上昇し、雄では第1世代で682gであったものが第7世代では953g、雌では第1世代で575gであったものが第7世代では770gと著しく上昇した。特に、雄では、改良目標値の810gを大きく上回った。(図1)背脂肪の厚さでは、雄、雌とも第2、3世代でやや厚くなったが、その後減少し、第5世代以降改良目標値の1.6から1.7cmの厚さで推移した。(図2)ロース断面積は、第3、4世代でやや減少傾向にあったが、その後増加し、第6世代より改良目標の約35.0cm2となった。(図3)
- 繁殖成績
1腹当たりの平均産子数は、8.8頭から9.8頭、4週齢の育成率は、89%から95%と世代間の変動はなく、各項目ともランドレース種の標準的な能力であった。なお、産子は生時体重が約1.5kgと大きく、離乳時体重は約7kgで哺乳期間中の発育も良好であった。(表1)
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| 成果の活用面・留意点 |
系統豚は、千葉県畜産センター、千葉県経済農業協同組合連合会、富里町農業協同組合、千葉県養豚協会の4機関で、延べ雄11頭、雌65頭を維持し、県内養豚農家に供給する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
繁殖性改善
豚
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