おうとうコンテナ栽培における可搬性からみた適正容量

タイトル おうとうコンテナ栽培における可搬性からみた適正容量
担当機関 長野県果樹試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 おうとうのコンテナ栽培におけるコンテナ容量は、生育・収量及び可搬性からみた場合、25リットル程度が適正である。
背景・ねらい ハウスを利用したおうとうのコンテナ栽培では、早期出荷を目的として低温要求量を確保すべく高標高地や冷蔵庫内にコンテナごとおうとう樹を移動することが多い。そこで、コンテナ容量を15リットル、25リットル及び60リットルの3段階に設定して栽植したおうとう樹(アオバザクラ台高砂)の生育及び収量を調査し、可搬性の面から適当なコンテナ容量を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 本試験には、プラスチック製(黒色)の鉢形のコンテナを用いた。培土には、バークたい肥を10%混合した黒ボク土壌を用いた。培土量は、15リットルコンテナで13リットル程度、25リットルコンテナで21リットル程度、60リットルコンテナで48リットル程度であった。施肥量は全ての容量で同量とし、窒素の施肥量は年間20gとした。コンテナの密度は390個/10aとした。
  2. 樹冠容積はコンテナ容量に比例して、増加する傾向が認められたが、1995年(5年生樹)には60リットル区と25リットル区でほぼ同等であった(図1)。また、総新梢長も、1995年には60リットル区と25リットル区でほぼ同等であった。
  3. 1994年(4年生樹)及び1995年とも、収穫盛日や果実品質には区間に大差が認められなかった。両年とも、25リットル区の着果数が多く、収量も多かった(図2)。
  4. コンテナの重量は、容量に比例して重くなった。5年生樹が栽植されている60リットルコンテナは、重量が54.4kgと重く、人手による多数の移動は困難であった(表1)。
  5. 土壌物理性は1993年(3年生樹)には区間に大きな差は認められなかったが、1994年(4年生樹)には根量の増加に伴い、真比重が減るものの固相率が高まり気相率が減少した(表2)。
  6. 以上の結果、樹冠容積が60リットル区と25リットル区で大きかったことと、収量が25リットル区で最も多かったこと、さらに25リットル区以下で可搬性があり、60リットル区のコンテナ重量は重すぎることから、可搬性を重視したコンテナ栽培では25リットル程度のコンテナ容量が適当と考えられた。
成果の活用面・留意点
  1. コンテナ内培土の気相率が減少するとともに、根も過密になるなど地下部の条件は悪化しているので、コンテナ容量と樹体生育や寿命との関係の継続的検討が必要であり、当面5年生樹までの指標とする。また、最適なコンテナ容量を求めるために、25リットルと60リットルの間の容量での検討も必要である。
  2. 60リットルコンテナでは、5年生樹まで戸外で横転しなかったが、15及び25リットルコンテナでは強風により横転することが多く、横転防止策が必要である。
図表1 215437-1.gif
図表2 215437-2.gif
図表3 215437-3.gif
図表4 215437-4.gif
カテゴリ 肥料 おうとう 出荷調整 施肥

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる